A(ラ)の基準周波数の値(ピッチ)が気になるようになったのは、数年前からです。
愛の周波数とかDNAを修復するといわれる528Hzなどのソルフェジオ周波数が注目されるようになったころです。
シュタイナーがヴェルディのAといわれるA=432Hzを勧めていたと聞いたのもきっかけのひとつでした。
音楽を聴いている時、ピッチの値が変わることによって、人のカラダや精神に影響を与えるということは本当にあるのでしょうか。
確かに、A=442Hzで演奏されたものより、10Hz低いA=432Hzで演奏したものは、低く感じます。
深堀りしたい分野ではありますが、なかなか参考になる文献などは見つけられていません。
今日は、ピッチとシューマン共鳴の関係はあるのかどうか考えてみました。
(youtubeにご質問ありがとうございました。)
以前「4096Hzのチューナーを胡桃に当ててみたら」のブログにも書きましたが、
シューマン共鳴は地球の表面と電離層の間で低周波の電磁波が共振している現象で、一番低い周波数の平均値は7.83Hzといわれています。
また、人の脳波は、リラックスしているα波のときは8~12Hz、うとうとするような浅い眠りの状態のときのθ波は4~7Hzの波形になるそうでシューマン共鳴と類似しているといわれます。
シューマン共鳴を約8Hzとすると、4096Hzのチューナーは8の倍数になるように調整されていますが、実は528Hzも432Hzも8Hzの倍数(倍音)となるのです。
ソルフェジオ周波数の528Hz
8 × 66 =528
ヴェルディピッチの432Hz
8 × 54 =432
そして意外なことに、1939年に国際標準のピッチとして決められたネガティブなイメージのある440Hzも実は8の倍数なのです!
8 × 55 =440
8Hzの倍数というところに、何やら謎が隠されている感じはしますが、どういうことなのか、結局のところよく分かりません
最後に、ソルフェジオ周波数の528HzをC(ド)の音で出したい場合には、A(ラ)の音を444Hzにすればよいことをご紹介します。
1オクターブの振動数比は1:2
ドから1オクターブ上のドまで半音ずつ数えていくと、鍵盤は12個あります。
平均律として考えた場合、Xの12乗=2となり、Xは12乗根√2。
これを計算すると、X=1.0594631となります。最後の桁は四捨五入しています。
ある音の振動数に1.0594631をかけると次の半音上の振動数が計算できます。
ラの音の半音3つ上がドなので、1.0594631を3回かけた数が528になるように逆算すると、
528÷1.0594631÷1.0594631÷1.0594631=443.99…
この方法で計算すると、C(ド)の音を528Hzにするには、A(ラ)を444Hzにすればよいということになります。
確かめてみると、
444×1.0594631×1.0594631×1.0594631=528.0079…
現在、ピアノの調律などでよく使われているA=442Hzに近いところを探すと、こうなります。
ちなみに、444は8で割り切れますが、整数倍にはなりません。
お読みいただきありがとうございました。