楢崎皐月(ならさきこうげつ或いは、ならさきさつき)博士(1899-1974)といえば、戦後にカタカムナ文献を研究し解読された方として名を知られています。

 

 

カタカムナという古代文字を解読された方だから、歴史学者か文学者なのかなと思っていたら物理学者の方でした。

 

電気や化学分野でご活躍されていましたが、戦後は「植物波農法」というものを研究し、指導普及活動をされたそうです。

 

 

楢崎皐月氏の書いた本はあるのかなと図書館で探してみたところ、見つけました!

 

タイトルは「静電三法」平成3年版

 

この本の初版は1958年。当時、ここに書かれている説を理解する人は学会に一人もいなかったそう。

 

先生の教えを引き継いだ方々によって約20年間の研究・実証を積み重ね、幅広い分野で成果を上げていると前書きに記されています。

 

 

”静電三法”とは、

「植物波農法」

「物質変性法」

「人体波健康法」のこと

 

 

 

この本の前半はがっつり物理化学の話。後半は農業技術や人体の健康に関連する幅広い内容で、様々な実験結果と各種データも含まれる科学本です。

専門的な内容なので、流し読みで断念しました。

 

 

「植物波農法」とは、土壌と作物の相関的電界内の化学に立脚したもの。

地力の能力は、固相、液相、気相の物質で形成する界面電位が原動になっているとのこと。

 

 地力物質・給与物質の電位に関する法則は第1法則から第57法則まで書かれています。

 

 

☆面白かったところをちょっとご紹介☆

大地電位に関する法則

地表面に自然的に賦存するものの上際曲線は、向心的視野において相似形をなす。

“フラクタル”のことですねニコ

 

 

 

先日登った、長野の飯盛山から見た景色でご紹介するとこんな感じ。

 

山の高いところを結んだ線は高位志向線でおおむね低電位(陽電区)、低いところを結んだ線が低位志向線でおおむね高電位(陰電区)。

 

この如く地面の高低に逆比する電区が局所的に分布している。

 

大地の高低差と大地の電位に関連があることは知りませんでした。

傾斜面上の等高線は、おおむね等電位であることなど、第1法則から第21法則まであります。

 

大地電位は調整する方法があり、炭素質または金属類を埋蔵する埋設孔法などがあり、図入りで色々説明されています。

意味合いは異なりますが、映画“すずめの戸締り”の要石を思い出しました。

 

 

 

この書籍の目次をご紹介します。

 

 

目次

第一部    静電三法に共通する基本となる知識

1.   電気学

2.  宇宙対向の静電気

3.  相似象学

4.  物性学

5.  人体内の電気現象

6.  植物波の概要

 

第二部    植物波農法

第1章     植物化成の方向

第2章     植物波農法の概要

第3章     大地電位の調整に係わる技術

第4章     大気電位の調整に係わる技術

第5章  地力物質ならびに供給物質の電位調整に係わる技術

第6章  輻射圧の調整に係わる技術

第7章  種子種苗の電気特性改善に係わる技術

第8章  観測に係わる技術

第9章  地下堆肥製造使用に係わる技術

第10章 損傷電位の利用に係わる技術

 

第三部    物質変性法

第1章   物質の諸性質と変性

第2章   変性点と変態点

第3章   必要なる過渡

第4章  変性の科目

第5章 静電変性法の利用面

 

第四部    人体波健康法

第1章 人体波健康法のこう概

第2章 人体内電気と環境電気の利用

第3章 栄養の本質論

第4章 人体の機構概論

第5章 人体機能の障害概論

第6章 環境適合の概論

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。