会社の同僚Aくん、と言えばひと月ほど前、

東京ドームの「巨人VS広島戦」のチケットを譲ってくれた後輩だが、

そのAくんから週初め「コロナにかかってしまった…」とLINEが届く。

・・・で、

また今度は、金曜のハマスタVS阪神戦チケットを安く買ってくれないか?と。

一も二も無い! 割引もいらん、ベイ応援の代打、喜んで買って出ようじゃないか!

そう答えると、今どきはチケットもQRなのだなあ、

転送してもらったURLで、快適に入場。

試合は既に始まっていて、東が近本に先頭打者ホームランを喰らっていたのは

スポナビで知っていたが、そこは慌てず、まずはベイストアホームへ。

恒例のタオル購入だ。

去年はバウアーを買って、今年行ったら渡会だな~と思っていたのだけど、

心変わりして筒香だ。渡会すまん、今日のところは筒香買わせてくれ。

 

つつがなく筒香タオル購入を済ませ、指定通路を探しながら中継モニターを観ると、

一回裏の攻撃がとんでもないことになっていた。

一死満塁で宮崎!

いやこれは目が離せんな、と、その押し出し四球を画面で見届けてから、

階段通路のアテンド嬢さんに教えを乞いつつ大急ぎで指定席へ駆ける。

アタリを着けると、これまたAくんからチケット買った横浜出身の後輩Mの顔発見。

おかげで素早くたどり着けた席が、さすがファンクラブ会員のAくんの奥さん仕込み、

ハマスタ観戦史上サイコーの席だった!

写真は、固唾を呑んで見守った筒香第一打席凡退の後の山本だが、

薄暮ナイター、五月の薫風心地よく、

痛風持ちも思わず尿酸値忘れ売り子嬢を呼び留めるってえもんですよ旦那さま。

 

…その後は、宮﨑が倒れて運ばれたり、筒香が三塁打打ったり、

いろいろあったが、興奮し過ぎたワシは持ち込んだ割り水(芋焼酎の水割りね)が

濃過ぎたのか、迂闊にも寝落ちしてしまった9回表に1点取られたとかで敗戦!

 

うぬぬぬ~~

気持ち良かったが、東で落とした残念なゲーム、4時間近くの長い試合で

酒も呑み過ぎ、二次会に行くこともなく早々に解散。

そのあとMと横浜で別れた京浜東北を乗り越して散々な目に遭うのだが、

あー、すみませんすみません、

どーでもいいことダラダラ書き並べるばかりになっちゃってるなあ。。。

 

で、明くる土曜日、

珍しく地上波で横浜デーゲームがTV中継されていた。

家族が全員出掛けたのをいいことに、二日酔い気味のぼんやりアタマで眺める。

やれやれ。

見始めた時、すでにスコアは2-9。

何じゃそれ。

また近本だ。あーあ、もう。

と、流していると。あれれ?

佐野が打ったり、京田が打ったりして7-9。

筒香とポジションが重なる佐野も必死だよなあ、の本日4安打。

こりゃ、何か起こったりするかもよ…と思っていた8回裏。

蛯名、同点2ラン!

筒香、逆転弾!

牧、ダメ押し弾!

やんややんや。やんややんや。

これですよ、これ!

10点取られたら11点取り返す! マルハ大洋以来の伝統、左門豊作を育てたホエールズ野球!!

監督が無策でも、選手が勝手に勝ってしまう、そんな野球!

 

いや、前夜の試合、岡田監督が左ピッチャーの島本への交代を告げる前に、

右打ちの代打・蛯名を番長が先走ってコールしてしまい、

岡田は島本のリリーフカーをUターンさせ石井続投、蛯名凡退、という

チョンボ采配をやらかした番長、こんなことが続いたらシーズン途中で

谷繁に交代だぞ! なんて声も聴こえてくるところだったが、

筒香に救われた。

 

でも、それでいいんだな。

それが、大洋時代からつづくベイスターズの魅力だよ。

岡田采配、確かに凄い。唸らせる妙手を打ってくる。選手の見立ても冷徹な慧眼。

片や番長。ゲームではほとんど何もしない。選手の見立ても、

「お前、ここでやってのけたら男を上げられるぞ!」という願望起用。

対極だな。チーム戦略と個人技。

番長はゲーム戦術が無策でも、個々の選手のストーリーの盛り上げと

プライドやモチベーションアップの状況づくりに何より配慮している。

ドラマチックを求める、仰木・権藤から連綿と続く「男気野球」!

主役の選手がヒーローになるためのお膳立て。その象徴が今、筒香復活劇なのだ。

 

何もしない、選手任せの「自由放任野球」。

監督不在でも勝てる野球。

これ新時代の究極人事マネジメントなんじゃない?

統率者というよりファシリテーター。

三浦番長の壮大なチャレンジを見守ってゆきたい!