いや、サッカーアジアカップだが、

イスラエルガザ紛争真っただ中、アデン湾ではフーシ派が暴れる

アラビア半島で開催されているのだが、森保ジャパン、

もうひとつピリッとしない。

ザイオンガー、菅原ガー、浅野ガー、と、いろいろかまびすしいが、違う。

これで良いのだ。

と、言う以上に、森保、これまでのところ完璧にやりきっている。120点だ。

 

グループリーグ、第2節、イラク、

場所もドーハ、31年前のロスタイム同点悲劇の相手だが、

なんとこれに40年ぶりのまさかの敗北!

「アジアを舐めている」とのコメントもあったが、いや、堂安、これで良いのだ。

計算通りの2位通過、しかも、現チームのサムライブルー

中東のサッカーには相性悪いのでは?を上手く印象付けることが出来たのだ。

 

ノックアウトステージ第1戦の相手は、これは、どうにもならないところだったが、

先月の日韓通貨スワップ協定の鼻薬が効いたか、理想通りのバーレーン。

これに、森保ジャパン、苦しみながらも2対1とかで辛勝する。

「アジアのサッカーはレベルが上がっている。本当に危なかった…」とか。

 

そして、ベスト8準々決勝ではイラン。

米国の対イラン制裁措置に従わなければならぬ属国ポチの立場だが、

ここもひとつ、相手のプライドを上手にくすぐりながら辛勝の結果に収めたい。

たとえ2対0で終わりそうになっても終了間際に失点するとか。

それはグループリーグ、対インドネシア戦で予行演習済みだ、上手くやれるだろう。

 

さあ、準決勝の相手は、開催国カタールだ。否が応でも盛り上がる。

ここでもサムライブルー苦しむ。短期間で6試合目だ。暑さでヘトヘトだ。

もうダメだ、森保ジャパン、ここまでか・・・と思わせといて、

後半43分、5分限定で故障明けの三笘を投入、かろうじて1点差で逃げ切る。

 

そうしていよいよ決勝、相手はサウジアラビア、森保の総仕上げだ。

酷暑の連戦で選手の足も止まりがちな中、タイスコアで延長突入。

その前半ついに1点ビハインド。後半5分、祈りを託し三笘投入。

三笘、期待に応え同点ゴールするが、勝敗はPKへ。

PKで負けてしまうのは、仕方のない結末、日本サポーターも納得だ。

そのためにもザイオンを使ってきたのだ。ザイオンにとっても成長の糧になる。

計算違いで勝ってしまったとしてもサウジアラビア、面目は維持できるし。

 

試合後コメントで森保は深くうなずきながら神妙に讃える

「決勝まで来るのが本当に大変なことだった。

 どこで敗退しても不思議ではなかった。我々は運が良かった。

 中東サッカーのレベルは確実に上がっている。

 全ての対戦国にリスペクトを贈ります」とか、最大級の賛辞を述べる。

アラブ諸国からは絶賛の嵐だ。

「ニッポンよくやった!」「負けていさぎよし!」「アイラブジャパ~ン!」

 

2021年資料では、日本の原油輸入元はサウジアラビア=1位、

カタール=4位、バーレーン=7位、イラク=11位である。

原油輸入中東依存度は92.5%だ。

アデン湾で、米国軍艦や英国タンカーが攻撃を受ける中、

バブアルマンダブ海峡でもホルムズ海峡でも

日の丸を掲げたタンカーは、やんやの大喝采を浴びながら大歓迎されることになる。

こうして我が国のエネルギー危機は回避されるのだ。

 

国の中枢から密かに託されたミッション、

森保にしか出来ない大仕事をこの男はしてのけた。

相手にも、観客にも、自チーム選手にも悟られない「辛勝」進出。

そのための駒としてのザイオンや菅原の起用。

ザッケローニやアギーレではまったく無理筋で、

ファーガソンやベンゲルでも出来ないことであっただろう。

国難を救った森保はVIVANTなのかもしれない。

 

…とかなんとか。