1997年に公開されて大ヒットしたJ・キャメロン監督の「タイやニック」が3Dになってロードショー公開されたので先日友人と観て来ました。
私はこのタイタニック沈没事件は中学生頃から興味がありまして関連書籍も随分読みました…処女航海へ出航した4月10日が私の誕生日というのも興味を魅かれたポイントです(笑)。映画の方も「タイタニックの最期」(1953年)「SOSタイタニック…忘れえぬ夜」(1958年)etcと何度か映画化されています。その中でもウォルター・リードの原作「A Night to Remember」を映画化した「SOSタイタニック…忘れえぬ夜」が一番出来がいいと言われていましたが、キャメロン監督の「タイタニック」はCG技術を駆使して実物大のタイタニックのセットを作るなどいままでの作品とは一線を画した出来となりました。しかも本来男性が好む題材をジャック&ローズの純愛ストーリーに仕立てて世界中の女性を虜にしましたね…これはキャメロン監督の頭の良さだと思います♪
3D映画は同じキャメロン監督の「アバター」以来世界中でブームとなり、今や3D映画のブームでSFやホラー系の作品は殆ど3D映画じゃないでしょうか!?
実はキャメロン監督の「アバター」ですが、私はこの作品はまったく興味が沸かなくていまだに観ていないのです・・・題材的に興味が無いので、たぶんこれからも見ないと思います…お笑い芸人のアンガールズ思い出しちゃうし(笑)
大体3D映画というものはケッコー古いモノで、1950年代(写真だと19世紀から)に西部劇なんかで流行ったのが映画での最初のブームのようです。
私の大好きなジョン・ウェインの「ホンドー」(1953年)なんかはその当時の3D映画なんですが、いまの3Dとはちがうアナグリフ方式だったようです…赤と青のフィルターを通して見るタイプですが、私はこの映画は3Dでは観ていません2DのDVDです。
子供の頃「鉄腕アトム」とか「鉄人28号」の立体絵をこの赤青のメガネかけて観た記憶があります…懐かしいです。
「ホンドー」をいま2DのDVDで観ていてると分かるのですが、当時の3D映画は観客をドッキリさせるのが目的ですから、インディアンの放つ弓矢が画面前面に飛んでくるシーンやウェインが決闘するシーンでナイフを突き刺すところなどですが、何というかナイフのシーンなどは明らかに立体で見せようとする意図が丸見えだし、第一こんなシーンばかり立体で見せられても疲れるな~と思いますよ私は…2Dで観てると当たり前ですが立体にならない分おかしくて笑えます。
1950年代はTV放映が本格化された時代ですので、その煽りで観客動員数が減少して来た映画産業の救世主として登場したのが3D立体映画でしたが、矢やナイフや斧が飛び出てくる見世物的趣旨が強かったのと専用のメガネを掛ける煩わしさなどで、その人気は2~3年で萎んだようですが、立体画面に拘りすぎて脚本がお粗末だったのも要因だったと思います。やはり映画はホン(脚本)が面白くなくては駄目ですね!
アナグリフ方式の赤青のフィルターを通した3D映像はやはりキャメロン監督の劇場公開作品である「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」(2002年)のDVD(専用メガネ付きですが赤青ではなく黄青)で観てますが、今回の3DのIMAX方式と比べると随分と劣ります。
今日「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」のDVD観て感じたんだけど、キャメロン監督はこのドキュメンタリー作品を作った時に既に2D版の「タイタニック」の3D化を考えていたんだと思います。
でッ「タイタニック3D」ですが…よかったですね~!初公開時にも劇場で見て感動しましたが、今回の3D版もよかったというか2Dの作品とは別物として楽しめました。立体の感想としてはかなり自然にその臨場感を楽しめましたが、正直もっと飛び出るかと思いましたが、タイタニックの沈没シーンとかですと画面全面に飛ぶ出すものなどないわけだし…逆に船室のシーンでの立体感はよかったですね。その場に自分がいるような感じはありました。でも専用メガネを掛けっぱなしはやはり少々疲れますな~!
しかし2Dで制作された作品を3Dにコンバージョン(変換)するなんて凄い技術だと思いましたよ。この「タイタニック」の3D化は古い名作映画のリバイバル時に2Dを3Dに変換することで、新たな作品として楽しむ事が可能だと証明したと思います。
購入したパンフレットに掲載されているキャメロン監督のインタビュー記事でも『「インディ・ジョーンズ」「E.T」といった映画を3Dで観て、まったく新しい楽しみ方したいと思わないと人はいないだろう?「ゴッド。ファーザー」もね僕は是非「ゴッド・ファーザー1&2」を3Dで観たいよ。』と語っていますが同感ですな~。「ゴッド。ファーザー」は1番好きな映画なので是非実現して欲しいです。
ただ入場料金が2,200円はお高い感じがしました。3D用のメガネは持ち帰り出来るのですが、別に持ち帰っても何の役にもたたないのであります。このメガネを次回の3D映画でも使用していいなら話は別ですが。もちろんメガネ持参するのだから料金割引きで…そんなの無理か(笑)