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5/18ー5/19に愛媛大学で表記大会が行われましたが、いやいや大した盛況で、無事終わりました。

盛況というのは、各発表とそのやり取りが活発で時間が足りない程であったことと、各地からの参加者があったことです。


地元の一般や常連はもちろん、東京、奈良、兵庫など始め、大阪大学、関西大学、滋賀県立大学、福岡大学、岡山大学からもあり、学生さんも結構懇親会に参加して交流してましたね。


愛媛県内ではあらたに県内各機関に就職した人達も参加してて、自己紹介なんかもあったりして、和気藹々と交流してましたね。皆さんの検討を祈ってます。

この県、自治体毎にすぼまりこんで、業務が考古学徒の仕事になって、沈んでしまうのが文化の県であるだけに、すこやかに成長して欲しいですね。


遠方から来た人で、グレイゾーンになったグリーンゾーンを記念に撮影してた人もいたね。

このグレイゾーン、新たに駐車場建屋(2階建て)が完成し営業開始したので、舗装を引っぱがしてグリーンゾーンに戻すらしい。遺跡の重きを置いた整備計画もできたとも聞いている。今は一台も車をいれていない。


やっと当たり前になってきたが、ここに至るまで、全う化への要望に対し内から足を引っ張り、外から引っかき回して圧力をかけた大學で飯をくってる考古屋はどんな顔してるだろう。何もなかったと知らぬ顔の半兵衛ではすまんでしょうね。その関連組織も。



初めての二日。

全部を予告案内できませんでした。日曜日の最後の御二方です。

田中晋作さんの「山口県域に投影された畿内政権の動静」

       と

槇林啓介さんの「長江流域における栽培技術体系の多元的展開」 です。


予稿集も刷り上がりました。


四国では考古学の研究会はなく、各県でもありません。

また、オープンでやるのもありません。

このままでは先細っている考古学は益々細くなりますよ。

何とかみんなで盛り上がりを。

第3回瀬戸内考古学研究会公開大会 5月18日(土)午後、19日(日)午前

会場:愛媛大学総合情報メディアセンター1階、メディアホール

費用:無料

予稿集:頒価1.000円位


二日目(19日、9:00~)


二日目最初は鉄問題=第三部 瀬戸内・畿内の弥生時代の鉄問題とその史的意義


○村上恭通(愛媛大学)「瀬戸内における弥生時代の鉄問題と鉄史観」

○禰宜田佳男(文化庁)「近畿地方における「石器から鉄器へ」の再検討」


○村上さんのは近年の瀬戸内における鉄研究の成果を総括したモノ。瀬戸内と言っても西は関門海峡から東は播磨ー淡路島ー徳島・香川の東西と中国山陽側・四国の南北の異相にも視野において、それを経年的に内海交通路、鍛冶炉、鉄器、中心集落を有機的に絡ませ、動脈としての鉄の動向と個性としての地域の表現を経て横に織り込んで、弥生鉄問題を具体的にダイナミックに描いた、リアリティ溢れた鉄論。

こうした取り組みをすると鉄は面白くなりますよ。

 こうした現地から拾い上げるようにして描かれた鉄研究、鉄探求こそ、鉄問題の課題解明を実際に進めているのであり、現状であることがよく判る。それに比べ、人の成果を読んだり、提出根拠が相変わらずの素人でもよくやる数値、数量頼りりくらいで東京辺りから望遠鏡で眺めながら評論する高踏的な「鉄史観」論者の「鉄論?」との圧倒的な落差がよく判るし、腹立てるのも当たり前だよね。貧困な鉄史観では鉄史観の貧困を生むだけ。

 まじめに汗かいて鉄に向き合ってしか鉄は語れないよ。理屈だけで鉄を説明し、鉄問題をすり抜けようとする論者への警告でもあり、そういう手合いは鉄問題の解決へ向けて進めているのではなく、混乱させているだけであることを知るべし。


○禰宜田さんは忙しいさなかに、一所懸命鉄と向き合って、畿内における鉄問題の再構築に取り組んだその現時点の成果がだされているよ。

畿内における鉄評価が最近低下しているとの近況に「実はこうだ」と見直して畿内における弥生鉄展開の禰宜田パラダイムが提出されていますので期待してください。

でもいつまでも「石が鉄か」でいいのかな、また流通という魔法の杖に縋っても見えないものも見えたように思いこむのもね。


 

これは禰宜田さんのことではないが、畿内ってところはろくにありませんのに畿内だからあらねばならぬとの立場から「ある」と言うためによく言えば新視点、着眼点を産み出すので脳みその訓練が高まるが、悪く言えば屁理屈上手にもなる。かってほどその癖が強かったが、今日時代が変わり人も代わると素直な人間が多くなり、それにはついて行けずにないものは評価しない。これが鉄にも表現されたりもすると年寄りは焦るよね。

 

ということで、最先端の「鉄論」が期待されますね。