正月明け、佐賀の嬉野温泉に温泉豆腐を食べに行き(漫画美味しんぼに紹介されている)、温泉に入り、鹿島の祐徳稲荷に参詣した。
結構の賑わいであったが、面白かったのは春の七草を一種ずつ鉢植えにして見せていたところで、セリ、スズナ、スズシロくらいしか見分けのつかない小生にはうなづくところがあった。
祐徳稲荷と言えば、昔から博物館があって、考古遺物が展示してある。
およそ50年まえになるが、ここの所蔵品の調査について行ったことがる。
それ以来のことなので300円払って、駆け足で見たが、もうほとんど昔の儘。
「佐賀県切通遺跡」、「佐賀県三津永田遺跡」などの甕棺と細形銅剣、鉄製素環頭太刀、鏡などが展示され、「日本農耕文化の生成」がそのまま再現されている。
写真厳禁だそうなので紹介できないが、遺物がただドンと置いてあるだけの展示なんだが、その素朴さが純粋なんだよね。つまり、何にも邪魔されることなく見いれるんだよね。
この50年展示技術は大幅に進化?したが、あれは何だと考えさせられる。
CGの発達による遊びのポスターや価値評価がないままの陳列とそれを誤魔化す展示の飾りつけなどはただ邪魔で、むしろ展示の後退を促しているのではなかろうか。