福岡県飯塚市立岩遺跡で大量に作られる石庖丁の素材産出地である笠置山の麓の千石峡で礫から連続剥離で沢山の石庖丁の素材剥片を製作したとされる現場に行ってきた。
それとの関連で1990年以後の立岩遺跡出土の石庖丁の未製品も調べさせて貰った。焼の正、下の方、夫婦岩遺跡などで、未製品のあり方について、いろいろ面白いことを発見した。まあ、このことについては、いづれ、お知らせする機会があるかもしれない。
その折、福岡県嘉痲市穂波麓遺跡出土の完形の未完成石鎌を見せて貰ったが、なんと石鎌のなかに、木の根の化石が見えるんだよ。この木の根、うねっている。未完成で止まっているのは、それを作っていた弥生人がびっくりしてそこで製作を中止したと考えるのは面白がりすぎですかね。