あわれ松山城二の丸、踏んだり蹴ったり状態 | しもちゃんのブログ

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お節介にも地域活性化支援センターなるNPO邦人がプロポーズに相応しい地を「恋人の聖地」なる訳の分からん名前を付けて松山城の二の丸「史跡庭園」を選んだ。


例によって全国から100選だそうで、松山市は節操もなく写真のように庁舎に垂れ幕をぶら下げて喜んでいる。横写真で見にくいでしょうが、上から二つめ。



これが松山城の二の丸ですが、松山城全体が国史跡になっているので、「整備」された二の丸は「史跡庭園」と呼んで「史跡」を売っている。そしてこのなかに「大井戸」というか「大池」というか、めったにない深くて広い水場がどーんと設けられている。
そして、喜んだ結果、この大池のど真ん中のそこに「恋人の聖地」と記した大形の円形プレートを沈め、この史跡が恋人の聖地としてアッピールしている。国の史跡に。
 

この大池は不幸にも石垣が崩壊して犠牲者をだすまでして発掘されたものだ。こんなアホなことされたら無くなった方も浮かばれないのではないか。

 人集めしたいがために、史跡という本質も、ここにいたる経緯もものかわ、これを毀損してテンとして恥じないこの品性と民度は賞賛する以外にないな。運輸関係会社が受けた指定管理制度の成果とも言えようが、品性ある史跡の管理責任は行政の担当部局にもあるんではないか。


この二の丸の整備は当時の為政者が町の建築家と大學の庭師を集めて、ほぼ私的な趣向を税金を使ってやったもの。だから、二の丸の大半はみかん園となって、蜜柑の植物園の趣だ。愛媛だ1の意か。


したがって、あれだけの資料を出しながら、ここに来ても二の丸の御殿としての文化、生活などの具体相はさっぱり判らない。宝の持ち腐れ。遺構とともにそれを伝えるのが活用だろう。こんなツマランコトをする金と暇があるなら、まっとうな方に回せよといいたい。


そういえば、墓も出ていたな。プロポーズにちょっと変わった趣向が評価されたのか。こんなこと選定委員のあの髪の長い男華道家やバイリンガルとかいう女優が知っての上ならたいしたもんだ。


一度見に行ったら。でもこんなものに金とられるよ。