今日は
端野晋平さんの発表概要をおしらせします。
演題は「渡来文化の形成とその背景」
端野さんは九州大学大学院を経て、現在岡山大学埋蔵文化財調査研究せんたーの助教です。
当然韓半島への留学経験もあります。
列島初期農耕段階を渡来文化の関係で二段階に分ける。
第一渡来は縄文晩期前葉から中葉(韓国青銅器文化の早~前期)で、水稲農耕の試行的段階とする。
第二渡来は晩期後葉(韓国青銅器文化中期)で、水稲農耕が本格化するとする。
この第二段階文化韓半島の中西部に発したものが在地文化の規制を受けながら変異し、南江流域や金海流域に到達したものが列島に伝わったとする。
その伝わる、切っ掛けとなったのはどちらの段階も韓半島の寒冷化に対応してとのことである。
いろんな意味で興味ある見解であるが、その実証性についていろいろ議論をよびそうだ。