松山市考古館で出現期の前方後円墳に関する重要な展示会、見なきゃ損だよ。 | しもちゃんのブログ

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今年のタチの悪い風邪にかかって、2週間苦しめられました。まわりにも長引いてる人、ぶり返している人など結構いるようで、今年のはタチが悪い。皆さん、どうぞご用心を。


そのセイでこのブログも暫く休むはめなりました。


11/1~12/9まで松山市考古館で今年度の特別展が始まった。

そのタイトルは『西瀬戸内の前方後円墳の世界』というもの。それがどうしたのよと突っ込みをいれたくなるような、テーマ性の不明確な内容不明のなんとも生ぬるい、甘い表現。展示内容が読み取れんプレゼン。


でも、なんかやってるらしいので風邪を押して覗いてみたら、何と、列島的にも地域的にも大事なテーマを取上げているではないか。


前方後円墳が出現する頃の西部瀬戸内の関連前方後円墳を取上げて、この地域でどのように動いているかを資料によって示している。

安芸の宇那木山2号墳→中小田1号墳

豊(大分・福岡)の下原古墳→石塚山古墳→小熊山古墳

伊予の朝日谷2号墳・妙見山1号墳


を取上げ展示している。日頃、大學にあったり、埋文センターの倉庫に格納されていたり、重文で神社の奥に仕舞われたりしていて、めったに見ることが出来ないものが結構多いな。


これらが、明確な根拠(墳形、埋葬施設の特徴、副葬鏡、儀礼土器)のもと、各地での動きがどうなっているか、そして西部瀬戸内での共通性がどうかがしっかり判るようになっている。昨年どっかがやっていた、根拠未提示の古墳羅列(間違いも多々あり)展とは大違いだ。


なんでも畿内発でしか古墳の動態を捉えることしかできない、アホ垂れ、ハンチク考古学屋があふれるなかで出色ではないか。


これだけのテーマ性、今日性のある展示なのに、どうしてそのことを展示テーマとして表現し、ポスターやチラシに訴え、多くの人の関心・興味を引きおこううとしないのかね、この考古館は。バカだね。


夜9時のNHKニュースで”そのニュース、核心はどこだ”とポイントを明確にしようと訴えているではないか。それと同じ、”その展示、核心は何だ”を明らかにせんかい。プレゼンとは何かを勉強せんかい。もったいない。


11/17(土)には『西瀬戸内の前方後円墳を考える』(13:30~16:00)シンポが同考古館の講堂であるそうな。下條信行(愛媛大学名誉教授)、古瀬清秀(広島大学大学院教授)、高橋徹(前大分県立歴史博物館館長)の三氏が伊予、安芸、豊を代表して話すのであろうが、立場を異にするところもありそうだし、前方後円墳誕生のころの西部瀬戸内がどんな風か、面白いかもしれない。
しもちゃんのブログ これがポスター。これから内容が何か読み取れる?、展示品の一例も紹介されてないよ。歴史展示を美術展示や文学関係展示と間違えているんじゃないかい。安易に「・・世界」なんかの用語に逃げ込むんじゃなくて、理念を的確に表現するのが歴史展示だ。そして歴史には年代性と地域性の表現が必需だ。

相変わらず何を喰わせてくれるか示さないで、食堂経営をやってるな。