公益財団法人愛媛県埋蔵文化財センターは上述の地で自動車道建設に先立つ調査を行っていたが、9/16日、同地で現地説明会を行った。
谷部に向かう扇状地先端の平坦部を発掘したもので、中期中葉の土器を含む、性格不明土壙などを数基出土したが、目玉は銅剣片の出土である。
財団では中細形銅剣としている。銅剣の先端部分であるが、樋の先端から切っ先までがやけに長く、身は細く、確かに細型を脱していることは間違いない。
遺構検出面の上部に包含層などなく、ただちに水田土壌が被さっていいるところを見ると、いつの時にかおおきくこの地はカットされ、浅い遺構や深い物はその上半が飛ばされてしまったと見られる。
銅剣は遺構検出面と水田土壌下面の接点から出土した。銅剣の出土状態は平であるが、上面と裏面とでは保存状態を異にし上面が悪い。
破麺もフレッシュな物ではなく、早くに折れ、現状の状態に放置されたものと見られる。
この朝倉地方は細型ー中広ー平型の各型式の銅剣や中広形銅矛をよく出土する地方である。
出土状態、平面、破断面の写真を載せるつもりが、いづれも容量が2MBを越え、掲載不能となりました。ゴメン