大平宿から山を下って、中山道の妻籠宿にでた。今回は大平宿→飯田から伊那谷を北上し、木曽山脈を横断して木曽谷の中山道奈良井近辺にでて南下してのコースだが、直に行くと20Km.。木地師集落廣瀬などを経て、30分で至る。
昨年もこの宿に行ったが日曜の昼頃とあって、土産物屋だらけ人だらけ。何を見にきたのやらで、江戸の宿の実態をさっぱり感じなかった。
それで今年は、人でのない夕刻や早朝を狙って、前夜に妻籠宿に宿をとり、望み通り、夕宵と朝早くほとんど誰もいない(ゴミ収集の人はいた)宿場街を散策した。たしかにテレビなどに撮られている風景と相まみえ、復元された街並みは奇麗であったが、なんか物足りないんだよな。
結局人の居ない街並みなんて美しくはあってもゴーストタウンと同じで、宿場としての息吹を感じないんだよね。街は人のざわめき、息遣いがあって、街になることに気付いた。
それで改めて人が活動し始めた午前に散策し、店の人とお喋りなどしながら、歩きなおした時のほうが街も自分も生き生きするようだ。
町中の本陣や脇本陣などはビシャッと整備され、その説明もなかなかのものであったが、でもそうした目線の高い施設より、木賃宿、厩のあとのほうが実感があって親しみを感じた。これをもっと積極的に活かしたほうが、時代にあうのではなかろうか。いつまでもお偉いさんばかり
早朝の妻籠宿の街並み
木賃宿だよ。マグロ状態で寝るのかな。庶民の宿ってこんなものか、そういえば遍路なんて野宿が多いんだよね。
厩だよ。
の紹介時代でもなかろう。
雑貨屋で生朴歯を10枚100円で買ったら、古朴歯を10枚おまけでくれ、その利用法などいろいろ教えてくれた。破竹の盛りで、これまた安いこと。西より1ヶ月おくれの端午の節句の時期で、柏餅は朴歯で包まれていた。土地柄か。