同古墳のパンフとしては、これまで「笠置峠古墳周辺マップ」というのがあった。笠置峠古墳は単に古墳だけを孤立し利活に提供していうのではなく、廣く周辺の自然歴史をとりこんで、里山創造と一体になって愉しんでもらうという位置づけになっているので、同パンフは全体図、行程図、アクセス方、主なみどころなど総括的なものでありました。
こんどはその中で、古墳のみに特化して作られた物。A3の二折りで半分にすれば丁度ポケットに入る。
問い合わせ先は西予市教育委員会文化体育振興課(西予市宇和町卯之町三丁目439,℡0894-62-6416)。
パンフは「西南四国最古の前方後円墳 笠置峠古墳のはなし」と歌われていて、
①笠置峠古墳とは?とあって、その時期、墳形の特徴、石槨の特徴が図、写真入りで説明され
②王様って何をした人?とあって、この被葬者の活躍振りが示され
③王様が亡くなったら?とあって、王の死に対する儀礼を出土品や想定図をもって紹介したものとなっている。
すでに整備が終わっている施設の展覧に終わることなく、なんとかその折りこの地での人の活躍に繋げて、歴史が人文の世界であることに広げ、親しみを持たせようと頑張っていることが判る。
こうした古墳を持ち、他にこの周辺からの良質の多種多数の考古品をこの市は抱えているのであるから、遺跡で語るだけでなく、遺物で語るべき施設を準備していても(建物のヨシアシではない)当然であるが、悲しいことにの状況がずっと続いている。
種々アンケートをみても遺物がみれないことに対する不満ははっきりでている。
全国各地で、国史跡であろうとなかろうと史跡整備という名のハード工事が様々行われている。そしてその工事をそのまま見せて事足れりとしているとこが多い。これは単に文化財関係者の自己満足で終わっていることが多いが、これについては一度きちんと議論すべきであろうが、国史跡の場合ほど問題が多い。
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