この体験事業は現地で、葺き石積みをメインに、古墳を知る、古墳周辺の雑草を抜くの3つのことが行われた。
始めに古墳の説明、次いで外来の雑草抜き、昼食を挟んで葺き石積み体験と順次進行した。
24名の参加だが古墳が理解できた、草抜きはきつかったけど、また来たい、石の摘み方の方法がよく判ったなど、体験結果の感想は極めて好評。どれも95%を越える高得点であった。
古墳について言えば、前方後円墳の形、その前後、愛媛での古くからの存在、王の存在、王に捧げる供え物など初めて知ったことの素直な感想が記されていた。
葺き石についてはその積み方が判りやすかった、面白かった、一緒に作業できて良かったと達成感と仕事の一体感を感じる人が多い。
これの又の企画には参加したいとの数字は95%にも及ぶ。
この成功の鍵はマンパワーによる支援、指導によることが多い。たとえば古墳については目の前で市職員が資料を使って丁寧に説明したkら「判った」となっており、葺き石積みには保存会男性陣の委細をつくしたマンツーマンに近い教えが引きだした物で、駆られ等に対する賞賛の声が多かった。
また昼食握り飯の「美味かった」の声は保存会女性陣の活躍によるものである。
こうした歴史的遺産の利活用は単に人集めの手段ではないし、その理解、関心を深めるには知識、技術をもったマンパワーの介在がなくてはならない。今回の成功は笠置文化保存会と教育委員会のコラボによって得られたものである。
その結果、さらに笠置峠古墳の出土品を見たい、土器を作りたい、史跡巡りをしたい、吉野ヶ里遺跡に行きたい、松葉城もよろしくなどさらに広がった、実態に迫った実地体験への期待へと深化しているのだ。
住民のこうした文化的向上心に応えるのが行政の役割でなければならないが、はて応えうるか。
春の食味:春は菜の花、ツワブキ、ふきのとう、つくし、タケノコ、コゴミ、ゼンマイなど季節感アフルル食材が多い。これらを喰うと嬉しくなるよね。県庁前の天麩羅屋には結構ネタが揃っていた。同行人も喜んでいた。