ボランティア育成の一貫として、宇和島市教育委員会では市民自身の手による宇和島城下の歴史探訪マップつくりを進めてきたが、遂にというかやっとというか、その地図がほぼ完成の段階に達した。
ボランティアを四斑に分け、各班はみずからのテーマとエリアを設定し、現地踏査を繰り返し、意見交換をしながら練り上げた苦心の作。
因みに、そのテーマは①宇和島城を中心テーマとしてもの、②寺町を中心としたもの、③幕末から昭和の西洋技術を中心にしたもの、④司馬遼太郎自身の足跡やその小説に登場する現場を歩くモノなど多様。
各コース歩き時間1時間から1時間半くらいにまとめ上げられ、行程表、所要時間、案内図、ポイントの解説が記載されている。宇和島市街はやたらと道が多く、部外者には難儀な土地であるが、この地図を手にもてばまず安心して到着できるでしょう。
宇和島市ではこれをもう一度練り上げて一冊にまとめ16頁くらいの冊子にして、要所に配布するそうだが、手に入れておいたほうがお得でしょう。
もっとも現地における箇所表示など現地対応の遅れなどもあるらしい。また史実や,物語はあるが、物が不在と言った問題もあるらしい。
反省会?(検討会)では、それらに対応するため、ありきたりの箱物案内、箱物見物などの見る、撮る観光ではなく、幕末から明治の時代の開明に努めたソフト人物群像の心を、学術を伝えるそうした宇和島の味わい方もあるのではないかなどの意見がでた。
いずれにしろ、今度は客に使って貰って、「如何か」の再検討が必要でしょう。行政型の一方通行で終わらせないところにボランティア作のいいところが有るはずなんだからね。
これ四コースが入った全体図
西洋技術コース
司馬コースです。