昨日終わりました。
いやー、面白かったです。このドラマ。
突っ込みどころも満載でしたけど、力のあるドラマは突っ込みながらも連れて行かれるものですね。
NHKで製作の不倫ドラマ。
ドロドロしてましたけど、さすがNHK、上品でした。
ここからネタばれ。
ぶっちゃけ不倫ドラマなので、NHKとしたら別れさせるか、死別だろうなーと思っていましたが
死別のほうでした。男(鈴木行)が死ぬ。
「本当の相手」を見つけた男と女が恋に落ちる。
男は女よりも17歳年下で既婚者。
女は男と同じくらいの年の息子がいるバツイチ。
ふたりは生活圏も同じで、男の妻と女は顔見知り。ドロドロですねー。
またふたりがものすごく幼くて(もう年も年だし、純粋とは言えないわな)自分勝手なの。
女は「いけないわ。いけないわ。」と言いながら、その行けない理由のほとんどは保身のためだし
男は「離婚する。離婚する。」と言いながら策も練らずにあたふたするだけだし。
妻はひたすらわがままで怖いし。
↑これのどこが上品なんだっていう感じなんですけど、なんていうんだろう・・・
「人間の欲」をつつみ隠さず描けているっていうのかな・・渡邊淳一的な感じというか、
純文学っぽかったんですよね。
「本当の相手」っていうのも、たぶん恋愛初期ののぼせた感じだっただけだと思うし、
(こういうところが幼いんだよあのふたり)
妻のわがままっぷりも、実は日本では保障された権利だし。
ということは、法律が人を甘やかしているだけであって、その法律を遵守することが最善とするならば
妻はまったく間違っていない。っていうか間違っていないんですよね。
意地悪だけど、最初に意地悪されたのは妻だしね。
女は自分の老いを感じる年齢で、若く眩しい男が手に入るチャンスにいったんは慄き、いったんは保身を選び男を遠ざけるが、やがて淋しさをみとめておぼれてゆく。
その時点では人に迷惑をかけようとどんなにかっこ悪かろうと平気になってしまう。
これを愛の力と呼ぶなら呼べばいいし、みじめな姿だと思うのも自由だ。
自分の人生を主観的に考えるか客観に考えるか。
前者には憬れるけどやっぱ後者になっちゃうよね、実際は。
そういうところをひょいと飛び越えちゃって夢を見させてくれるいいドラマだったわ~笑
それから、鈴木京香と深田恭子、素晴らしかったです。
鈴木京香はあれだけ美しいのに、老いをも感じさせる、これぞ「女優!!」演技でしたし
深田恭子は怖い女を可愛く(そして可愛いからなお怖い)底知れない雰囲気で演じていました。
今期はギルティの菅野ちゃんもそうだけど、女が強い感じがしますねー。
来週はギルティとターフリが最終回だよね♪
そっちも楽しみ♪うふ♪