数年前にある会議に出席したときのこと。

会議終了後に会員交流会ということで、昼食会が催された。


その席上での出来事だった。

隣の席の人は銀行の地元支店の次長さんだった。

軽い食事を食べながら、少しお話しをした。

話しているうち次長さんは、私の父方の叔父とかつて同職していたことが判明した。

同じ支店で2年間一緒に働いたそうだ。


私にはやさしい叔父のことを、仕事では厳しい人・・・と語った。

私の知らない叔父の一面を見た気がした。


その後、県の出先事務所の所長さんとお話しをした。

その人は、私の名刺を見るなりこう言った。


高校の同級生で、あなたと同じ町の出身で、同じ名字ですごいやつがいた。

どうしても成績で追い抜くことができなかった人だそうだ。

詳しく話しを聞くと、それは私の母方の叔父のことだった。


世間は狭いと思いながらも、不思議な縁を感じたひとときだった。