今回のお話しは、フリーリグにおけるフロントフラッパーカーリー、ロッククロー、エスケープフラッグツイン の使い分け。
今シーズンの開幕からずっとお世話になっていて、ボクにとって安定のスコアをもたらせてくれていてビッグフィッシュ率も高いフリーリグなんですが、元々、そんなによく使うリグではありませんでした。
ところが今シーズンのホームレイクは年明けからずっと水位が低く、カバーはほぼなくて水はクリアということで、バスが浅い所に差さずにずーっと魚のレンジが深く、クリアウォーターのため巻きのゲームがなかなか通用せず、かと言ってライトリグに頼るのもイヤだし、という中である程度スコアが安定してかつビッグフィッシュも狙えるということで必然的に出番が増えて行ったのでした。
そういう中で、使い方や使い分けなど、自分の中で確立されて来ましたので、参考になればと思いご紹介させていただきます。
まずフリーリグの使い方ですが、ワームをシェイクしたり、丁寧にズルズル引きずったり、リアクション的に激しいアクションを入れたり、と、これは人によっていろいろだと思いますが、ボクの場合はシンプルに「フリーリグは深いところでやるノーシンカー」と思って使っています。
「シンカーはリグを目的の水深に送り届けるためのもの」であって、そこから先はラインをフリーにしてノーシンカー状態を作り出してあげる(極端に言うと何もしない)。そうすると、魚は勝手に喰っている。そんな感じの使い方をメインにしています。
なので、シンカーは10gまたは14gの重めが標準。手返しが遅くならないように出来るだけ速く目的の水深に届けてあげたい。重いほどフォール中にカーブフォール状態にならずに真っすぐ落とせる(= その後のフリー状態が長く保てる)。ワームがビューッとスピーディーに落ち、シンカーが底に着いた瞬間にノーシンカー状態になるという、「緩急」を演出出来る(これ重要と思ってます)。ボトムとシンカーの接触音も大きくなるので魚に気付かせやすくなる。そんな理由でよほど浅いところで7gにする場合はありますが、それ以上軽くすることは滅多にありません。
ロッドアクションは上記のような「真っすぐ落とす」、「緩急を演出する」ために、7フィート以上の長いロッド(ボクの場合はロードランナーストラクチャーNXS のSTN720MHを使用)を使ってスーッと真上にリフトさせて一番上まで持って来た瞬間にロッドを倒して完全フリーにし、場合によってはスプールからラインを引き出しながらフリー状態を保ってボトムまで着底させ、ラインはそのままフリーな状態でバイトを待ちます(この待ち時間がノー感じでイヤとか待ち切れないという人は、心の中で5~10秒くらい数え、それから次のアクションに移るとかの何らかのルーティーンのようなものを作るとリズムが出るんじゃないかと思います)。
バイトは次にラインを張った時に重みを感じる、もしくはフリーな状態の時にラインが走ることもありますが、ラインがたるんだ状態から余分な糸フケを取ってのフッキングになるため、ここでも7フィート以上の長いロッドが効果を発揮します。糸フケを取ったつもりでも取り切れてなくてフッキングパワーが十分伝わらなかったような時でもロッドの長さでカバーしてフッキングに持って行けてミスを防げたということも少なくありません。
ボクの周りに、どうもフリーリグは苦手、よく分からない、という人は多いのですが、上記のような形でシンプルな考え方・使い方に徹すればたぶんスコアにつながって行くんじゃないかと思いますので参考にしていただければと思います。
で、前置きがとっても長くなってしまいましたが、ここからがソフトベイトの使い分けのお話し。ボクの場合は、フロントフラッパーカーリー、ロッククロー、エスケープフラッグツインの3種をメインにしています。
まずフロントフラッパーカーリーですが、3つの中で最も強くて水をよく動かします。シルエットも一番大きいです。そのため魚に気付かせやすいため、濁っている時、エリアが広くて絞り切れていない時にアピール重視でチョイスします。
ボクの行く所では高山ダムだと水も濁り気味でフィールドも広いので、これが標準になります。
高山ダムではこれ以外は必要ないというくらい信頼しています。
次にロッククローですが、3つの中で最も扁平で、水をボディー全体で受けながらゆっくりと落ちて行ってくれます。この特性を生かし、とにかくゆっくり落としたい時に使います。
下の写真は浅い岩盤で釣った時のものですが、具体的には魚の活性が低くてノーシンカー状態の時間を長く保ってあげる必要がある、とか、水深が3m以浅くらいで浅くて高低差による緩急が出しにくい時なんかに多用します。
あるいは特定のストラクチャーに沿って狙う時なんかにも同じ理由で効果を発揮します。
この1本はサイズはそんなでもないですがみんなが狙うレイダウンでロッククローのゆっくり落ちる特性を活かしてバイトさせた記憶に残る1匹でした。
そして最後にファイナルウェポンのエスケープフラッグツイン。
リフトの時もフォールの時もどんな時でも自発的に動いてくれ、全体のシルエットも最もコンパクトでありながら一定のボリューム感はあり、とにかくタフでなかなか口を使ってくれない、そんな時でもバイトに持って行ける本当に秀逸なソフトベイトです。
他では喰わない中でとにかく何とか喰わせたいという時はコレですね。今シーズンはこのルアーが発売されたおかげでスコアが倍増したと言っても過言ではありません。
フラッグツインはナゼかデカいのが来るんですよね☆
あと、ラインは今年から新しくなった新FCスナイパーがオススメです。プラズマライズ効果で表面がスベスベなので、他のラインよりもよりフリーにリグを落とすことが出来て優位性が出せると思います。
そしてフックはがまかつ・ワーム34R HYDROLL。これを用いることで、糸ヨレがなく、ワームが回転したりせずにどんな時も良い姿勢を維持してくれます。
これらのアイテムはマストと言い切れるくらい超オススメです。
そんなわけで、今回はずいぶん長くなってしまいましたがフリーリグのボクなりの使い方と主要ソフトベイトの使い分けをご紹介させていただきました。もちろん上記の3アイテムだけでなく、ふつうのエスケープツインシリーズでも釣れますし、ビッグエスケープツインでのビッグフィッシュ狙いというのもあります。また、こういったエビザリ系以外にストレートワームやもっと小さなワームを使う選択肢もあります。何でも使えるのがフリーリグの良いところなので、自分だけのセレクトを探してみるのも楽しいと思います。
以上、ボクの場合のフリーリグについて紹介させていただきました。
よろしければ参考にしてみていただければと思います!