前回の「そしてストロングバスフィッシャーマンを目指す編」で終わったはずの自分の釣りに関する半生を振り返るシリーズですが、長くなるので記さなかったことがあり、続編です。

 

そもそもこのシリーズを書き始めたキッカケが部屋の掃除をしている時に昔の写真や雑誌が出て来たことがキッカケだったわけですが、その中にNBCチャプターの特集本がありました。

この本は2009年に発売されていて、2008年までの各チャプターの記録が載っています。

 

三重チャプターが始まったのは1993年。当時ボクはJBプロとして3年目を迎えていましたが、地域のバスフィッシングを活性化したいという仲間が集まり、プロショップかつきさんを事務局に、かつきのバスフィッシング客で結成したチーム・バックラッシュが主要メンバーとなって立ち上げました。もちろんボクもその一員でした。

 

初代の会長は現在、伊賀市でクルーズさんのカリスマ店長となられている関口さんでした。

 

その後、1997年からボクが2代目会長となり、2003年まで務めさせていただきました。

 

JBを戦いながら、メディアのお仕事も時にはこなしながら、チャプターの運営をするのはけっこう大変でしたが、選手としては絶頂期だったこともあり、その間、三重チャプターのAOY を2度獲得しました。

 

会長を譲ってからも大会委員長として、現在も試合当日の現場を仕切らせていただいています。

 

で、このチャプター本の三重チャプターのページを見ると。。。

この時点では優勝5回で最多勝記録で「ミスターチャプター三重」と書いていただいていますね(笑)

 

この記録は後に、現在三重で最強と言われる楓井プロに破られるんですけどね。しかも楓井さんはボクの2回を上回る3度のAOYを獲得されています。

 

で、今回、何が「続・そしてストロングバスフィッシャーマンを目指す編」なのかと言いますと、ボクは3度めのAOYをいわゆる「ストロングスタイル」で獲得することを目標にしているというお話です。

 

過去、2回獲った時は特にスタイルにこだわりはなく、だからと言ってフィネスだけで獲得したわけでは全くなく、巻きも撃ちも入れてもちろん時にはフィネスもして自然体でその時一番スコアが得られると思ったパターンを実行しての獲得だったのですが、今は意識して、こだわって、あえてストロングスタイルでのタイトル獲得を目指しています。

 

会場となる青蓮寺ダムは規模的に小さく、しかもクリアウォーターで、フィネスを軸にするのがほぼふつうのことですし、三重チャプターはクワセの達人ばかりですのでストロングスタイルで勝つのは簡単なことではありません。むしろ不可能に近いかも知れません。だからこそ自分の中では挑戦する価値があるんですよね。

 

でもそのスタンスになってからこれまでで、年間2位と4位に各1回入っていますので、全くの可能性ゼロとは思っていません。これが成し遂げられた時に、ただ3度目というだけではない、自分の中でものすごく価値のあるAOY になると思っています。

 

もちろん、そういうこだわりで試合に臨むとハズすことも多いです。そういうボクを見て「渋谷さん、大したことないな」と思われている人も居るかも知れないですが、全然気になりません。目指しているところが違うので。それにもう2回獲っているので、ふつうに3回目を獲っても面白くないですしね、てことで(笑)

 

現在、一昨年の台風でスロープが崩壊した影響で三重チャプターは2年連続の休止状態ですが、しかもコロナ影響で今後のことをどうするかのスタッフの集まりも出来ていませんが、再開されればもちろん引き続きこのスタンスで挑んで行きたいと思っています。