コロナ下の自粛生活の機会に自分の釣りに関する半生を振り返って来ましたが、今回が最後です。

 

前回、2008年に幻の魚・アカメを手にしたお話を書きましたが、このアカメで自分のいろいろなチャレンジに一区切りが付いた感がありました。

 

またプライベートでは、2009年に結婚し、2011年には子供が生まれ、今までのように全ての時間と費用を釣りだけに投入することは出来ない環境になり、さあ、ではここから何を目指そうという2010年代を迎えました。

 

その数年前に田辺さんがアメリカのトーナメントに一区切りを付けて帰国され、「強いゲーム」、「ストロングスタイル」を提唱され始めたわけですが、「これだ!」と思いました。

 

これまでいろんな釣りに挑戦して来て、自分が今までのように好き勝手には出来ない環境になった時に、「自分が一番楽しくて一番やりたいのはやっぱりバスフィッシング」と自然に思ったのですが、ちょうどそのタイミングでの田辺さんの目指しておられるスタイルにものすごく共感出来たんです。

 

しかもそんなことを思っている時にちょうど、いつもお世話になっているプロショップかつきさんの「かつきcup」があり、そのゲストが田辺さんでした。

 

その時、初めて田辺さんと同船しました。今までノリーズプロスタッフという形で長くサポートいただき関わらせていただいていましたが、トーナメント会場かフィッシングショーでお会いすることはあるものの意外と一緒に釣りをさせていただく機会はなかったんですよね。

 

長くなるので詳しくは書きませんが、その時に間近で実際に見た田辺さんのストロングなスタイルに魅了され、「自分もこんなスタイルを目指したい!」と心から思えました。

ホント、カッコ良かったんです。

 

そして、初めての田辺さんとの同船でメチャクチャ緊張したのをおぼえています。

田辺さんもボクも若いですよね(笑)

 

それはさておき、このタイミングでこういう機会に恵まれたことが自分にとっては運命だったと思っています。

 

ボクはそこまではトーナメントメインで育って来たためスタイルへのこだわりなんてほとんどなく、「スコアを得ることが最善」という形で来ていましたが、そこから意識を変えてストロングスタイルを目指すようになりました。

 

そうすると自然とデカいバスが釣れるようになり、自分の引き出しがどんどん増えて、自分が成長して上手くなっていることを実感するようになりました。バスフィッシングを30年近くやって、40代にして「今まで何やってたんだろう?」と思えてしまうほどに(苦笑)。

 

その数年後、再び田辺さんをゲストに迎えたかつきcup。この時はこの日だけの限定でひなちダムを開けていただいて開催された一度きりのトーナメントで、田辺さんとの同船ではなかったのですが、ウェイインが4名しか居ない中で50upを釣って優勝しました。

田辺さんは何とも思っていなかったかも知れませんが、自分の中では田辺さんの前で勝つ姿を見ていただくことが出来た忘れられない一戦になりました。

 

ちなみにこの時は田辺さんも50up釣って来られました。ゲストでしたので参考記録となりましたが、その田辺さんのウェイトを押さえての優勝だったこともまた嬉しかったりしました。

 

それからは、かつきcupは数年に一度、田辺さんをお招きする形で開催されており、今は自分も舞い上がらずに平常心で田辺さんと同船出来ていますが、毎回素晴らしいゲームを見せていただいて勉強させてもらっています。

 

終わってからボクの船で湖上セミナーをしていただくのも定番になっています。

 

バスフィッシングの道に終わりなし。田辺さんには及びもしませんが、ボクもこれから先、もっともっとこのスタイルを極めて行きたいと強く思っています。

 

 

ということで、全6回にも渡ってしまい自分でも予想外に長くなってしまった自分の釣りに関する人生を振り返るシリーズでしたが、我ながらいろんなゲームフィッシュに挑戦して来ましたけれど、その時その時、全力で真剣に取り組んで来たことには誇りと自信を持っています。そんなところが伝わっていれば嬉しいですし、このコロナ自粛の中で少しでも楽しんでいただけていれば幸いに思います。 最後まで読んでくださった方々におかれましては本当にありがとうございました。

 

みんなで協力して、早く日常が戻り、気兼ねなくフィールドに出られる日が来ることを祈りたいと思います!