昨日の三重チャプター第3戦ノリーズ cup 詳細です。
まずプリプラのお話から。
プリプラでは、アフターの回復系が冠水植物のアウトサイドに浮いてウロウロしており、喰いたいけれどもまだ体力がなくてすぐに過ぎ去るルアーはあまり追えないという状況でした。
これを、この時期のボクのストロングメソッドの1つであるレイダウンミノーMID110F で攻略するパターンが自分でも驚くくらいハマりにハマってました。
使い方は簡単。冠水ブッシュの際にキャストしてチョンチョンチョンと3~4回くらいトゥイッチしてからストップして浮かせるというもの。
MID110はふつうのミノープラグよりも深く潜りますので、3~4回もトゥイッチすれば十分な水深まで到達します。そしてストップさせるとレイダウンミノーは体をブルブル震わせるようなロールアクションを起こしながら(これ重要)、フワーッと浮き上がります。
この時に魚が出て来てバイトするという釣り方なのですが、十分な水深まで潜っているので少しでも魚の近くで見せて誘うことが出来る上に、潜っているが故に水面まで到達する時間を長く取ることが出来るので、一般的なミノープラグよりもその分バイトチャンスが広がるのです。

魚はアフターでやせてはいますが、このくらいのレギュラーサイズならエリアさえハズしていなければいくらでも出て来る感じで、明らかにライトリグを凌ぐ状況でした。
ビッグフィシュも多数出て来て、バイトに至らなくてもそこでフォローベイトのライトリグを使えば喰わせられるという感触でした。
エリアは、本流でも支流の布生筋でも魚の数はそんなに変わらないけれど、水に少し色がある布生の方がバイトさせやすく、クリアな本流は見切られやすいという印象。
そんな本流筋では、これもアフターの定番パターンですが、ウェイクプロップであえて潜らせずに水面でバイトさせるのも有効でした。

これらのパターンは元々この時期に得意としているパターンではありましたが、ここ数年は不発でした。
でも今回は久しぶりにハマりそうな感じ。しかもノリーズcup なので、これで勝てれば最高だなという気持ちも手伝い、やってやるという気持ちでした。
そして迎えた試合当日は大雨の朝でしたが、みんなが「雨イヤや~」と連呼している中、ボクはこれで雨パワーも手伝うのでさらに追い風になったぞと。この天気でこのゲームを押し切らなければいつやるのよ? という気持ちでした。
ところが。
試合がスタートして布生筋の主だったエリアを回るも、全く魚が浮いて来てくれません。
それでも簡単には捨て切れず、半分以上の時間をこのパターンに費やしてしまったのでした。結果的にはただの1匹さえも出て来てくれませんでした。
どうやらこの大雨が悪い方に出たようで、表層水温が低くなったのか?魚のレンジが下がったようで、残念ながら釣り方を変えざるを得ない状況。
そこから大きくエリアを本流に変え、残り2時間は仕方なくライトリグ。
2インチシュリルピンのダウンショットで何とか1本キーパーをキャッチします。
そしてさあこれからというところで待望のキロフィッシュがヒットするも、ジャンプ一発で痛恨のバラシ。
バイトした時に魚が手前に走って来ていたのでアワセがしっかり利いておらず、しかも冠水植物に絡めて狙うためマスバリでなくオフセットフックだったのでフッキングがきちんと決まっていなかったのだと思います。
結果、1本のみで終了。

残念無念の試合となってしまいました。
総合首位を走っていた選手が今回ノーフィッシュになったので、トーナメントにたらればはないですがあのキロフィッシュをキャッチ出来ていれば年間ランンキングでまだまだ食い下がれたところだったので、本当に今シーズンの運命を分けるミスフィッシュになってしまいました。
いくら雨パワーが期待出来ると言ってもトーナメントでそんなパターンをメインにするのはリスキーだという声が聞こえて来そうですが、ボクにとっては勝てる可能性があるのにそのパターンをやらずに無難なゲームを展開するなんてあり得ない。
そういう性格なんですよ(笑)。
過去に三重チャプターの年間チャンピオンを2回獲得していますが、その時もほぼ守りに回ることなく攻めて獲っているので、それがボクのスタイル。なので、今回も仕方ない。敗れて悔いなし! です。
まあ、レイダウンのパターンをもっと早く見切らないといけなかったという反省はありますけどね(苦笑)
自分のテーマである「今を釣る」ということが今回は出来ていなかったですね。
今シーズンは開幕戦でウェイイン3名の中の1人に入って最高のスタートを切ったつもりが、こういう風になってしまったことは自分にとっても予想外で悔しい限りですが、でも、これがトーナメント。
まだ最終戦があるので、最後まで一生懸命頑張りたいと思います。
敗れ去った試合のことを書くのは気分的にもつらく情けないものはありますが、いつもイイ話ばかり書くよりも、たまにはこういう話も面白いでしょ? ということで。
でもプリプラで好調だったレイダウンのパターンはアフター ~ 初夏の時期にかけてとっても効く時がありますのでぜひ試してみていただければと思います。
ボクはロードランナーハードベイトスペシャルHB640MLにナイロン(サンライン・マシンガンキャスト)の14lb、リールはトゥイッチ時の余分なルアーの移動を抑えるためにあえてローギアをセッティングしています。
浮上しているレイダウンがいきなりひったくられて横に走ったり消えたりする瞬間はたまりません! ぜひ味わってみていただければと思います!!