ケイテックの林圭一さんがお亡くなりになられたと昨夜知りました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
ボクは田辺さんの影響を最も受けて現在に至っていますが、田辺さんに次いで影響を受けたのは間違いなく林さんだと思います。残念ながら面識や交流はありませんでしたが、林さんや林さんの作られたルアーとの思い出がたくさんあります。
一番心に残っているのは、もう二十数年前、ボクがたしか22才か23才の時の春のJBプロトーナメント琵琶湖戦。ボクはシャローのスピナーベイトで6,500gをウェイインして初日6位に付けるのですが、その中には2,600gのビッグフィッシュが含まれており、ビッグフィッシュ賞に王手をかけていました。しかし2日目に天候が大荒れとなってシャローのパターンは崩れ、スコアを落として順位を落とすのですが、ビッグフィッシュ賞はもらったと思っていました。そんな中、林さんがそれ以上のビッグフィッシュを含む凄いウェイトをウェイインされ、優勝とビッグフィッシュ賞を持って行かれ、ボクの中ではいろいろと悔しくって忘れられない試合になりました。その時の林さんのウィニングルアーはシャッドテールワームの草分けとなるリトルイングリーのジグヘッド。当時、林さんと言えばフリッピングとジグ&ポークの伝道師的なイメージがありましたが、そんな勝ち方もされるんだなとその引き出しの多さに尊敬の念を抱いたことを覚えています。
そのリトルイングリーで、ボクは苦手とする河口湖でJBプロになって初めての賞金を手にさせていただきましたし、NBC三重チャプターで初優勝した時もウィニングルアーはリトルイングリーでした。
他にもディープクランキングの概念を変えたと言っても過言ではないマッドペッパーマグナム、ケイテックを立ち上げられてからは当時その作りの美しさに驚愕したケイテックラバージグ、と、お世話になったルアーを数え挙げればキリがありません。
林さんのプロデュースされたルアーで現実にボクはたくさんの素晴らしい魚に出会わせていただき、メディア記事を通して今の自分の基礎になっている部分の多くを学ばせていただきました。
本当に、日本を代表する素晴らしいアングラーであり、凄いルアーメーカーさんであったと思います。
感謝申し上げます共に、改めて心よりご冥福をお祈り致します。