静岡県は、県外からの移住希望地の上位に上がることが多いです。
「ふるさと回帰支援センター」という機構が発表した、2023年度の移住希望者に人気の県ランキングで、静岡県は1位になっています。
1位 静岡県
2位 群馬県
3位 栃木県
4位 長野県
5位 宮城県
静岡県は、4年連続で同ランキングで1位だそうで、移住希望者からの人気の高さが現れています。
これは実際の移住者数のランキングではなく、あくまで希望地のランキングなのですが、「移住」については、コロナ禍を経て、テレワークという働き方が広まり、移住に関する補助金も各自治体にあり、移住について柔軟に考える人が増え、以前よりも移住に対するイメージや条件が緩和されてきている印象を受けます。
静岡が人気の理由として
・「自然環境」
・「首都圏に近い」
・「温暖な気候」
・「食べ物がおいしい」
・「富士山が見える」
が上位項目となっています。
そんな人気の静岡県にも、このランキング結果を、何となく手放しでは喜べない悩ましい課題があります。
静岡県の静岡市と浜松市は政令指定都市なのですが、共に人口流出問題を抱えていて、その最大の原因は、若年層の流出です。
若年層人口の流出自体は、静岡に限った問題では無いと思いますが、静岡県の若年層は、大学進学のタイミングで東京圏、名古屋圏や関西圏に流出してしまい、2019年のデータで、県外大学への進学者は1万2024人、他県から県内大学への進学者は3496人であり、大学進学者流出入数の差は8528人で全国ワーストだったようです。
しかも、毎年9,000人規模で10年ほどこの傾向が続いていて、継続的な大きな課題となっています。
先の移住希望地ランキングの結果には、各自治体のPRなどの努力があってのことだと思います。
それは移住促進の根底に、こういった課題があるからで、状況を改善すべく、この人口減少問題と移住促進をリンクさせて、各自治体が施策を打ち、問題を解消させていきたいところなんだと思います。
一方で、以下のような声が上がる時があります。
静岡が人気である理由の、富士山、駿河湾といった、豊かな自然があり気候も温暖であることから、「子育てしやすい」と言われたりしますが、
この人口減少についてニュースが流れると、
「良いのは気候だけ。子育てには向かない。公園に無料駐車場があるところは少なく、雨天で遊べるところがない」
といった声がよく上がるそうです。
これは居住している者として、かつ3人の子育てを経験した者としては、共感できるところがあります。
確かにそうなんですよね。
良いのは気候だけ。
だけというのは言い過ぎかもしれませんが、気候・地形の他に誇れるところが、中々でてこないんですよね。
いや、あると思いますが、それこそ移住の後押しになるようなものは中々・・・。
気候が良い=子育てしやすい
になるのかは、見極めが必要な気がします。
ひねくれてますかね?
他にも、
「転勤してきて思うのは、地元の学校を卒業しても、めぼしい働き場所がない点。高卒者は富士市に、大卒者は東名阪に行ってしまうだろう」
「浜松は、やらまいか精神と言って面白いことをいろいろとやるけど、静岡市はやってないね。浜松にはスズキやヤマハがあるし、浜松餃子もある」
などの声が、多数上がるそうです。
この辺りも納得。
色々情報に触れて、この地に居住している者として、魅力と課題の正確な理解をしようと、何となく思いました・・・。
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