富山の町はなかなか趣深いです。
こじんまりとしていながら、歴史の香りを感じさせてくれます。
ただし、暑いのでした。
朝から町を歩くとすぐに汗が吹き出てきます。
置き薬の町だけに、老舗の薬屋さんがあります。
一見、蔵のようです。
$nscourtさんのブログ-110806_101804.jpg
中は冷房が効いており、体のダメージが回復してきます。
薬アレルギーのある自分(←存外、敏感なのですよ!)は、お土産には買えませんが、見ているだけでも飽きません。
薬膳料理を出す店が2階にあるそうです。
店を出て、すぐの所に創業350年余!という飴屋さんがありました。
$nscourtさんのブログ-110806_103527.jpg
気前の良いおかみさんから、飴の試食をさせていただきました。
砂糖を使わずに、麦芽で甘味を出しているとの事、それは上品な味です。
電停から地鉄に乗り、富山駅に戻りました。
東急エクセルインのビルに入ると、ブラックラーメンの文字が。
前回来訪時も気になっていたのですが、食べれなかったのでした。
$nscourtさんのブログ-110806_112549.jpg
まだ11時であまり腹も空いていなかったのですが、入ってみました。
開店して間もないにもかかわらず、すでに何人かいました。
ほどなくして、ご対面。
確かにスープは黒い。
ただ、自分が東京に初めて出てきた時にスタンドで食べたうどんのスープの色を見た時の衝撃と変わりませんでしたが。
味わいは魚ベースでおいしかったです。
ただし、とんこつで慣れた九州人にはどうなのかな?という感じはしました。
血圧に悪いので、スープは飲み干さずに出ました(すみません!)。

さて、電鉄富山駅で撮り鉄しようと思ったら、大勢の方々が。
リュックを背にした自分よりも先輩と思われる方々、立山黒部アルペンルートへ向かわれるのでした。
立山行きは結構な混み具合。
混雑がどうも気に食わない自分は立山まで行く気になれず、一つ目の稲荷町駅で降りました。
何しろ暑かったので、まずはスーパーで涼を取りながら、ポロシャツを購入。
すでに立山へ行く気は萎えていたので、不二越線経由で岩峅寺へ向かうことにしました。
富山からわずか一駅にもかかわらず、すでにローカルな雰囲気満載の構内です。
写真で現わすことができないのでもどかしいのですが、ぜひ足を運んで実際に見ていただきたいです。
地鉄サイコー!
不二越線は1時間に1本しか電車は来ません。
ホームでじっと待っていると汗がしたたり落ちてきます。
2両編成の電車が来た時には、ほっとしました。
稲荷町から40分ちょっとで終点岩峅寺到着です。
$nscourtさんのブログ-110806_124729.jpg
せっかくなので、岩峅寺の地名の由来となったお寺をめざすことにしました。
常願寺川水系の湧き水が流れる町並みを歩きながら、駅から500mのはずが道に迷いつつ15分くらいかかってようやく参拝者を促す看板にたどり着きました。
雄山神社という立派な鳥居をくぐり、手を浄めて楼門をくぐります。
$nscourtさんのブログ-110806_131156.jpg
貼り紙には境内にスズメバチがいるので注意をとのこと。
源頼朝が関わったらしいです。
$nscourtさんのブログ-110806_131241.jpg
お賽銭を入れ、祈りました。
静寂が身をひきしめます。
川の水かさが増えているので、上流では雨なのでしょう。
岩峅寺駅。
この駅は立派な作りです。
見ると、映画では富山駅として使われたとか。
この映画を見たことが無いので申し訳ありません。
$nscourtさんのブログ-110806_125221.jpg
土曜日の昼間というのに、待合室には自分と初老の女性しかいませんでした。
立山から来た富山行きの電車は混んでいました。
座れずに車窓を眺めていました。
寺田で降り、宇奈月温泉からの電車を待ちました。
上市から来た電車はガラガラでした。
電鉄富山駅構内は撮影しづらいのです。
地方の鉄道では、発車数分間から改札し、それまでは構内に入れないパターンがあり、電鉄富山駅もそうです。
電車が電鉄富山駅に到着して、のんびり撮影していたら、ぽつんと取り残されそうになります。
また、駅舎がビルの一部に入っているのもいただけません。

JRで高岡へ向かいます。
高岡は全く初めての来訪です。
駅舎がまたシブい。
何とも武骨で良いです(←共感をしてくださる方、有難うございます)。
$nscourtさんのブログ-110806_150942.jpg
お目当てはもちろん、万葉線です。
正しくは加越能鉄道という名の地方ローカル私鉄で、ご多分にもれず赤字で存亡の危機にありました。
廃止に傾きかけましたが、何とか今は再生の道をたどっています。
当時は冷房さえ付いていない旧式の車両だったそうですが、今では低床式の美しい車両に生まれ変わりました。
$nscourtさんのブログ-110806_151512.jpg
運転間隔も15分おきで、バス並みの便利さです。
ボックスに一人ずつくらい座って出発です。
万葉線のほとんどの区間は路上を車と共に走る、いわゆる路面電車です。
発車すると、しゃがれ声の男性で、相撲の呼び出しみたく次の電停の名を呼ぶアナウンスが聞こえました。
えっ、どうしてこんな演出?、と思っていたら、次では沿線の名所案内も始まりました。
ようやくその声の主に気付きました。
立川志の輔さんでした。
新湊出身で依頼されたようです。
しばらくは高岡市内の中心部を走ります。
途中の新吉久電停、吉久電停には、乗客が待つためのスペースがほとんどありません。
後者は道路に線が引いてあるだけで、とても怖くて待てません。
前者には線すらありません。
いずれも歩道に待合室があるのですが、乗るためには電車が来たら自らアピールしなければなりません。
もちろん運転手さんも停車して、乗るかどうかチェックしますが。
とはいえ車が行き交う中で、道路を渡って電車に乗るのも怖いですね。
JR氷見線をオーバークロスするところでは、専用軌道となります。
庄川口は、まさに川沿いにあります。
中新湊電停で一人降り、ついに貸し切りになりました。
高岡駅前から45分で終点、越の潟に到着です。
行き止まり感を存分に満喫できます(笑)。
$nscourtさんのブログ-110806_160250.jpg
電停から目と鼻の先に船つき場があり、湾の対岸に渡れます。
$nscourtさんのブログ-110806_160913.jpg
料金は何と無料です。
目の前にすごく大きな橋が建設中で、これが完成したら船はなくなるのでしょうね。
帰りの万葉線はゆかた姿の女性が目立ちました。
今日は高岡七夕まつり。
$nscourtさんのブログ-110806_171116.jpg
出店も多く出ていました。
高岡はコロッケが名物との事でしたが、店が見当たらなかったのは残念です。
祭の会場で高岡ステーションデパートがなくなると聞きました。
実際に行ってみると、お土産物などの店が並んでいましたが、人の入りは少なく、厳しい現状が垣間見えました。
またしても新たな感動をありがとう、富山!