マラソンレースでの心肺停止を防止しよう❗️ | サピエンスの時間を考えるあなたへ健康と元気を!

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マラソンレースにおける急性疾患(特に心疾患)の予防について

東京マラソンにおいては過去44万人が出走し、11人が心肺停止となっています。
この中には初めてマラソンに挑戦した人から既に何回も完走した人まで含まれています。
練習時に狭心症の症状が全くなかったかもしくはあまり練習していないため、狭心症の罹患状態は不明なケースが多く見られます。
過去に何回もマラソンを完走しながら心肺停止特に急性心筋梗塞による心肺停止を起こす人の中には、冠動脈病変が次第に進行していた人も含まれると思われます。
またレース前のコンディションが悪いにもかかわらず(例えば炎症性疾患に感染していながら)レースに臨んでしまった場合、急性冠動脈症候群を起こすリスクが高まるとも思われます。
小学生、中学生、高校生に見られるランニング時の心肺停止については先天性心疾患のが多数を占めると思われます。
成人以降特に30代後半以降に見られるハーフマラソンやフルマラソン時の心肺停止についてはその多くが急性心筋梗塞関連と考えられます。
事前に急性心筋梗塞を起こすリスクがどの程度あるのかないのかを調べておく事は重要なことになります。
コロナリーリスクファクターとして、加齢、脂質異常症、耐糖能異常(糖尿病)、喫煙、左室肥大、肥満などが挙げられます。これらは循環器学会が示している虚血性心疾患の一次予防ガイドラインにも記載されていると思います。
半年以内に参加するフルマラソン時の急性心筋梗塞を予防するためには、上記の生活習慣病の改善のみならず、ランニング練習時の狭心症症状のチェック、さらに疑いがある場合には冠動脈造影検査が必要と思われます。
中長期的に心筋梗塞を予防するためには循環器学会が示す一次予防ガイドラインに沿った生活習慣の改善や基礎疾患の治療が重要と考えられます。
マラソン時の急性心筋梗塞が予防できたとしても、オーバートレーニングによる慢性心不全や心房細動といった必ずしもランナーでなくても加齢により生じる心疾患を予防していくことも極めて大切だと思われます。
この観点からも、生活習慣の改善や基礎疾患の治療は極めて大切です。