上娘は7歳、


夕ご飯を食べたあと、


上娘『 ドラえもん描いたよ。 』と、持ってきた。


初見は、

ワハハハッ、

凄え下手くそ!

と、思ったが、

下娘がドラえもんが好きで、

私に教えてもらいながら、

何回も描いている内に、

だんだん上手くなってきた。

上娘は、

恐らく、それを意識してのことだろう。

きっと、ずっと描きたかったのだろう。

『 父ちゃん、ドラえもん描いたよ。 』と見せてきた上娘は、

少し、恥ずかしげだった。

私は、

『 上手いよ、

凄くいい!

お前らしさが出てる! 』

上娘『 本当!?やったー!色塗ってくる! 』と台所に向かった。

私は思う。

…早く風呂に入れ、と。

娘の成長は、

私の成長、などと。

私も、

小さいころに描きまくったドラえもん。

今は別の顔になって、

私自身の腕も鈍り、描くことはできない。

昔には昔の良さがあり、

今には今の良さがある。