今は六月の半ば。
関東はどうやら梅雨入りをしたらしい。
『 梅雨 』を、
『 TO YOU 』と発音すると、
それ程嫌じゃなくなるのは、
私だけ?
いや、
このブログをキッカケに、
梅雨を、
TO YOU と発音することに決めた。
…というより、
まだ梅雨に入っていなかったのか!
てっきり梅雨が明けたかと思っていたぐらいなのに!
…ふぅ。
雨の日になると思い出す。
それは、
ウォーターサーバー『 クリティア 』のくだん( 件 )。
遥か昔の物語、
娘はまだ妻の腹の中で、
私は、
妻との生活を満喫していた。
買い物に出て、
ビッグカメラ( …だったかな? )に行くと、
ウォーターサーバーのコーナーが、
店の一角に設置されていた。
当時は、
キャンペーン期間中だった。
出先の電気屋で営業に声を掛けられ、
『 お水いかがですか?
ご飯も美味しく炊けますよ。 』と。
今思えば、
やっすいセールストークだ。
でも、
近々上娘が産まれるし、
良い機会かなと、
申し込みをする。
本体のレンタル代が0円、
お水代が30リットルくらいで、
月4000円ぐらいだった…違うかな( 以前のことなので、記憶は曖昧。 )。
産まれたばかりの娘のミルクやら、
離乳食やらを作る時に使用。
今はもう、
使っていない。
本体も返却した。
場所云々ではなく、
コストの問題…。
いや、
やっぱりあれは勝ち組のアイテムですよ。
低級な一般人には、
水道水で十分。
…あの頃は、
『 東京の水なんて恐くて飲めないよね! 』などと、
かなり、
背伸びしてました。
今では、
この時期にヘビロテとなる麦茶も、
ダイソーの二リットル容器に、
水道水を溜めて、
お茶パックをぶち込んで終わり。
話を戻して、
そんな時に、
ひとつの出来事が起こった。
いつも通り、
水を二箱、
注文する。
しばらくしたある日のこと、
今は夕方、
外はあいにくの雨。
小雨というよりはザーザー降りであった。
妻は出かけて、
私は寝ていて、
家中の電気は消えている。
夕方頃、
ピンポーンとチャイムが鳴る。
チャイムで起きて、
その時は、
お、雨か。
む?誰が来たのだろう?
何か届いたのかな?と思っていた。
急いで玄関に向けて、
『 はーい。 』と言うと、
『 佐川急便です。 』という。 ( 画像は拝借しました。 )
あぁ、
ウォーターサーバーの水が届いたのか。
この雨の中、
お疲れ様だなと思ってカチャリと開けると、
雨の音と共に、
目に飛び込んで来たのは、
佐川急便の若いあんちゃんと、
雨でびしょびしょになったダンボール箱が二箱…。
ウォーターサーバーの水が入ったダンボール箱が、
雨が降りしきる…いや、
雨が叩きつける玄関の際に二個、
置いてあった。
当時の私の家は、
アパートで、
駐車場も無く、
佐川急便の中型トラックは、
少し離れた場所に止めないと駄目だった。
玄関の外に雨よけは無く、
ほぼ、むき出し。
…。
…こいつ…雨の中…、
少し離れた場所から、
まず、
一つ目を運び…、
玄関に置き、
そしてトラックに戻り…、
もう一つを持って来てから、
それからインターホンを押した…のか…?
そう思える光景であった。
家の中は、
電気ついてなかったぞ。
不在だったらどうしたんだろう。
飲水も雨も、
どうせ水だから、
濡れても害は無いだろうとか、
逆に増えるかも知れないから良いじゃん!とか、
思っていたのかな?
そんな奴は、
ウォーターサーバー使わないよね?
などと思いながら、
改めて濡れたダンボール箱を見る。
一つはベッタベタで、
もう一つは、
やや、
ベタベタだった。
玄関を開けると、
その若い男は、
謝罪などは一切言わずに、
『 納品書に確認をお願いします。 』
と言って、
私にサインをもらおうとしている。
納品書もベタベタ。
目の前の光景にドン引きして、
わなわなとか、
オノレとか、
キサマとか思っている私には目もくれず、
私が、
濡れた伝票を受け取り、
壁を台にして、
なんとか書いていると、
『 では、ここに置きますね。 』と、
玄関の砂がついた( 雨で多少は流されたにしても )ベタベタの段ボール箱を二個、
玄関の上がったところに、
ドスン、ドスンと置いた。
こいつ…!!
そう思いながら、
私は、
何も言わずに玄関をしっかり閉める。
佐川急便とのやりとりを終え、
振り返るとそこには、
見紛うことなき、
濡れたダンボール箱が二個置いてある。
【 ♪歩道で錆び付いた自転車が凍えている~…そんな感じだった。 】
その時はまだ、
クレーマー気質ではなかった私だった。
しばらくして、
妻が帰ってきて、
妻『 酷いなそれ。 』と。
その日の夜は、
悶々とし眠れず、
朝方、
やはり、これはおかしい、と。
クリティアメーカーに、
クレームのメールを入れる。
…むむ。
何故、
佐川急便ではなく、
クリティアメーカーにクレームなのか…?
佐川急便をクレームの対象にした場合、
おそらく、
当時の佐川急便の教育の質がそのようなものなので( 今はどうかも知らないし興味もない。 )、
配送担当者が、
誰か別の人になったとしても、
また、
同じ状況になることが考えられる。
実際、
佐川急便の、
別の担当者が、
夜の9時30分に配達に来た時もある。
一般家庭の常識考えろや…と、
言いそうになったけれど、
やめた。
かといって、
今回の担当者の改善を求めるほど、
佐川急便に何の愛情も熱意も無いし、
私もそれ程、
気は長くはない。
基本、
私は面倒くさがりなので、
こういう、
自分自身の為にならない、
不毛なやりとりは、
二度としたくない。
同じことが、
二度起こる、
それだけは避けなくてはならない。
情けは人の為ならず…。
…人の為と書いて、
『 偽り。 』
【 欧陽菲菲とテレサ・テンが混同していた若かりし頃。 】
なので、
逆の手をいく。
クリティアメーカーに対して、
メールを送る。
『 先日、
佐川急便からこのような対応を受けた。
今後、
佐川急便で届くようなことがあれば、
ウォーターサーバーを解約する。 』
と。
※完全に、とばっちりです。
別の日に、
お水が二箱、
ヤマト運輸で届いた。
晴れた日の、
穏やかな午後のことだった。
この様子なら、
明日も晴れだな、
やりとりは疲れたけれど、
一歩前に、
進めた気がする。
そう思えた、
遠い夏の日。
【 夏が来るので、皆様脱水にはくれぐれも注意されたし。 】
社会で生活する以上、
トラブルは避けては通れないが、
無いに越したことはない。
その為には、
全力を尽くすぜ!