今は離れて住んでいるけれど、もう30年以上も友達でいてくれる大切な彼女。数年前に大腸がんの手術をしたと聞いたのはだいぶ経ってから
私が悪性リンパ腫と診断されたときもさりげなく気づかってくれた。とても心強かった。誰かが一緒に思ってくれるそれだけでよかった・・・。
だんだん、自分の周りの大切な人たちがいなくなっていくことが寂しい。私は、時々空に向かって『先生、今どこにいますか?』と言ってみます。先生は、私と同じ年で誕生日が少し早くてちょっとだけお兄さんでした。無理を言って先生にお薬を処方してもらっていました。ある時、具合が悪く診察できないと連絡がきてから、先生に会うことはなくなりました。先生に会ったのは、亡くなったと知り、会いに行った時です、今にも起き上がりそうで仕事をしそうな顔、術衣の姿でした。あの日から、先生はどこか遠いところで医師として活動しているような気がして、空に話しかけるのです。
彼女とは温泉に行こうとずーっと前から約束しているから、叶えなきゃと思います。
私も彼女もゆっくり前を向いていくことになりそうです。いや私よりも彼女のほうが厳しいはず。でも彼女は笑い飛ばせる力があるから
また会う日まで、がんばろう!