万世特攻平和祈念館 | 遺産、遺跡を求めて…

遺産、遺跡を求めて…

見りゃわかるさ(笑)

『万世特攻平和祈念館』


鹿児島の特攻基地といえば陸軍航空隊の基地であった知覧が有名ですが、終戦間近になって南方戦線の激化につれて、知覧飛行場だけでは運用に支障をきたすことになったため、薩摩半島南西部の吹上浜に終戦直前の昭和20年3月から7月までの約4ヶ月間だけ使用された陸軍航空隊の万世飛行場がありました。
急遽、補助飛行場として造成された万世飛行場は秘密飛行場で、その存在は陸軍内でも一部しか知らず「幻の特攻基地」ともいわれています。
ここから終戦直前の昭和20年3月から7月までの約4ヶ月間に、17才の若者を含め201 人の特攻隊員が沖縄へと出撃していきました…

  

では…


平成5年に開館した万世特攻平和祈念館…練習機「赤とんぼ」の複葉型を模し、大屋根は平和を祈る合掌をシンボル化した「複葉合掌型」の形をしています。
$遺産、遺跡を求めて…-万世特攻平和記念館

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飛行場跡地の一角に万世特攻慰霊碑「よろずよに」が建立されています。

終戦以来幾星霜、ここに祖国は、その輝かしき復興をとげた。
われら生き残りたる者と心ある人々は英霊の魂魄を鎮め
その偉勲を讃えんがために、ここにこれを建立する。
     昭和47年5月29日(碑文より)

$遺産、遺跡を求めて…-万世特攻平和記念館


では…館内にまいりましょう。。。

館内1Fには「零式三座水上偵察機」が展示してあります。
2Fは特攻隊員の遺影、遺書などの関連資料の展示もあります。
写真撮影は1Fのみ「可」となってます。


零式三座水上偵察機(E13A1a)
一一甲型(E13A1a) 電探(三式空六号無線電信機四型)を搭載した機体の呼称。
この機体は昭和20年6月4日に沖縄方面への夜間索敵の帰りに敵機の迎撃を受け応戦
ガス欠になり、吹上浜沖に不時着したもので平成4年に引き揚げられた機体です。

$遺産、遺跡を求めて…-万世特攻平和記念館

当時極秘であった八木アンテナを付けた電磁索敵(電探)搭載機。
当時としては秘密のハイテク兵器のような機体だったそうです。

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ちなみに…
この展示機は日本に唯一現存した八木アンテナ搭載機なんですよ。
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三菱「金星」四三型空冷複列星形14気筒 公称1,080馬力×1基
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あとはザックリと…
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遺産、遺跡を求めて…-万世特攻平和記念館

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ゆっくりと落ち着いて見学する事ができる万世特攻平和祈念館です。
知覧に行こうと思ってる方は少しアシを延ばして、コチラも訪問してみてはいかがでしょうか。

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   おしまい。