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絵本で、安心して気持ちが話せる「場づくり」の担い手を育む

~絵本で、安心して気持ちが話せる場づくりの担い手を育む~
NSプロジェクト代表
絵本道®マイスター
更家 なおこ

ごちそう、といっても豪華な食事のことではありません。

「ああ、あれもう一度食べたかったな…。」

と懐かしく思い出す食べ物のことです。

 

私は母が作ってくれるおいなりさん。

看護師だったので、参観日や学校行事にほとんど

来れなかった母が、遠足の朝必ず持たせてくれました。

夜勤明けで寝ずに作ってくれた事もあったと思います。

普段学校に行けない分も含めてこしらえてくれたのだと、

今ならわかります。

 

早朝から酢飯のにおいがすると、布団から飛び起きました。

台所でたくさんのおいなりさんを見るのが

どんなにうれしかったことか。

日頃無口で何も語らない母から伝わってくる

愛情を感じていたのかもしれません。

 

さあ、これを読んでくださったあなたは

どんな食べ物やエピソードを思い出しましたか?

そして、どんな気持ちになりましたか?

 

最初は東日本大震災後の活動で、絵本の場づくりをする

導入でお話ししていたように思います。

お漬物と一緒にお茶をいただきながら(お茶っこ)

『思い出のごちそう』を思い出すとき

本当にやさしくて良い表情をされます。

 

以来15年間、絵本の場づくりの可能性を伝えるイベントや

防災の講演などでも、このプログラムになると

初対面の方々が一気につながりはじめます。

 

食べることは生きること

思い出の食べ物にまつわるお話しは、人生のどこかで

守られていた安全であたたかく、大切な記憶です。

 

年齢や性別、役割や国籍も選ばないからこそ、

安全に人がつながりあうきっかけを作ります。

お話しのやりとりをしている時、そこに居る人みんなで

居場所をつくりあっているのだと気付きました。

 

組織や団体、グループなどコミュニティに

かかわっている方に向けて

『思い出のごちそう』を入口にすることで

人の結びつきが安全に、短時間に実現できるヒントを

交えてお伝えする企画です。

 

6月7日(日)

会場は「明日館」

池袋から徒歩5分です。

ぜひ一度体験してみてください。