南相馬出身の里美さんとは
東京で出会いました
凛としたたたずまいの中に
やわらかで周囲を包み込むような
あたたかな雰囲気が
とても素敵な方です
お話するときには
独特の「間」があります
「あの~・・・わたしは~」
斜めに分けた前髪を指でゆっくりと
撫でつけながら
しみじみと
一言ひとことを
かみしめるように 伝えてくれます
すると、不思議な空気が生れます
誰もが、静かで穏やかな気持ちになって
彼女のお話を、くつろいで聴き入っているのです
早く、正確に、効率よく伝えるのがよいこと
そんな風に時代の流れが進んでいるとき
里美さんの言葉は
固くなったこころに
泉のように沁み込んでいきます
ある日、東京のイベントで
「思い出のごちそう」というワークをしました
絵本教室でも特に人気のものです
参加してくれた里美さんのお話は
そこにいた方々全てを
一瞬にして、
その場に連れていってくれました
あの日から少しして
故郷から、親族を東京に招いたとき
疲れ切ったみんなが
はじめて食事したときのお話です
ゆっくりと 丁寧に ひとことずつ
ふさわしい言葉を選んで・・・
そうやって 伝えてもらったからこそ
いま わたしは 次につなぐことができます

