10年の思いを伝える | 絵本で、安心して気持ちが話せる「場づくり」の担い手を育む

絵本で、安心して気持ちが話せる「場づくり」の担い手を育む

~絵本で、安心して気持ちが話せる場づくりの担い手を育む~
NSプロジェクト代表
絵本道®マイスター
更家 なおこ

へぇ~、そんなことしてるんだー

 

よくやるね、えらいよねー

わたしには関係ないけど

 

活動を始めたころ

時々言われた言葉・・・

 

阪神淡路大震災を経験していたこと

東北で仕事してきたこと

絵本の専門学校で作家育成してきたこと

 

きっかけはあったけれど

つまり、じっとしていられなかっただけ

 

震災後はじめて入った避難所で絵本を読み

多くの大人が笑顔を取り戻すのを見て

 

絵本の場づくりがはじまりました

 

絵本を使ったことで、

極まった気持ちのやりとりや

苦しみや悲しみに深く埋もれた言葉たちが

ふんわり包まれて

いつの間にか

自分も守られ癒されていたように思います

 

自分の身近な人が困っているとき

なにができるのか

 

活動の仲間が一人、また一人と増える中

それぞれの形で

自分なりに問いに向き合ってきました

 

絵本の場づくりは、各地で絵本教室に生まれ変わり

大人の居場所になりました

 

その「場」では

誰もお互いを評価したり、判断したり、否定しない

 

この世に、ありそうでどこにもない場

 

そこで作られる物語は

いつもの日常を描く、ごく普通の人々の

エピソード・・・のはずなのに

 

しみじみと、あたたかく

何度見ても、励まされ、癒されるのです

 

そう、どこに住んでどんな経験をしていても

人の根底に流れるものは

変わらない

 

わたしたちは、みんなどこか心の奥のほうで

つながっている

作品達が教えてくれました

 

そのきっかけをくれたのが

東北だから

 

10年後の今

絵本を通じて旅してきた、さまざまな「場」から

生まれた物語を

お届けします