台風や地震のニュース、避難訓練のサイレン音…。
大人でもドキッとするような場面で、
子どもが不安を感じるのは自然なことです。
特に感受性の強い子や、過去に怖い経験をしたことがある子は、
ちょっとした情報でも心がざわついてしまうことがあります。
そんなとき、親としてどう寄り添えばいいのか。
今日は、子どもの不安に向き合うヒントをお届けします。
🌪️ まずは「不安を感じるのは悪いことじゃない」と伝える
「怖がらなくていいよ」と言いたくなる気持ち、すごくわかります。
でも、子どもにとってはその「怖い」がリアル。
否定せず、「怖かったね」「びっくりしたね」と
気持ちを受け止めてあげることが、安心への第一歩です。
📺 ニュースは一緒に見て、わかりやすく説明する
災害報道は情報量が多く、映像も刺激的。
子どもが一人で見ていると、誤解や不安が膨らみがちです。
できるだけ一緒に見て、
「これは遠くの地域の話だよ」
「こういう対策があるから大丈夫」と、
年齢に応じた言葉で説明してあげましょう。
🏃♂️ 避難訓練は“怖い”より“準備”のイメージに
避難訓練で泣いてしまう子もいます。
そんなときは、「これはみんなが安全に逃げる練習なんだよ」
「パパやママも会社でやってるよ」と、
訓練の目的をポジティブに伝えるのがポイント。
家でも「避難ごっこ」など遊び感覚で練習すると、怖さが和らぎます。
💬 子どもの話を“さえぎらず”に聞く
「そんなこと気にしなくていいよ」と言ってしまうと、
子どもは「話してもムダなんだ」と感じてしまいます。
不安な気持ちを話せる場があるだけで、
心はずいぶん軽くなるもの。
うまく言葉にできないときは、
絵や遊びを通して気持ちを表現するのもおすすめです。
👨👩👧👦 親自身が落ち着いていることが、最大の安心材料
子どもは親の表情や声のトーンにとても敏感です。
災害時こそ、親が冷静でいることが、
子どもにとっての「心の避難所」になります。
もちろん、親だって不安になります。
そんなときは、深呼吸をしたり、
信頼できる人に話したりして、自分の心も整えていきましょう。
子どもの不安に寄り添うことは、
親にとっても大きな学びの時間です。
「怖い」と感じる気持ちを否定せず、
安心できる関係を築いていくことで、
子どもは少しずつ「自分で乗り越える力」を育んでいきます。
災害は避けられないけれど、
心の備えはできます。
今日の一歩が、未来の安心につながりますように。