ぼくは以前から小藪一豊という男のことは芸人としてもコメンテーターとしても大好きで、
高く評価してきたことはこのブログの読者さんなら周知の事実ではないかと思います。

小藪一豊

そんな小籔の言動が最近また話題になってますね。
その発端となったツイートからご紹介します。



このツイートを見ればだいたいおわかりいただけると思いますが、
車椅子に乗られてる方がタクシーに乗ろうとしてる場面で、
なにか手助けできることはないですかとわざわざ来てくれたという話です。

「何かお手伝いしましょか?……ゆーても僕、
 何したらええかわからんので教えてください」


と声をかけてきたわけですが、この声のかけ方が絶妙ですよね。

タクシー

身体障害者の方をサポートしようかと思う健常者は世の中にわりといるらしいんですが、
意外と「手伝いましょうか?」という感じで声をかける方が多いらしいんですよね。

そうなると、これは日本人気質なのかもしれませんけど
「大丈夫です。ありがとうございます」
なんて断ってしまうことが多いらしいです。

本当は手伝ってもらえると助かるのに、申し訳ない気持ちが先立って
自分だけでも解決できる範囲であれば、そうやって辞退してしまうわけですね。
この感覚は身体障害者とか関係ないですよね。

仕事とか家庭とかでもありますよねー、こういうこととかって。
ホントはちょっとだけでも手伝ってもらいたいのに、めっちゃ困ってるわけでもなければ
わりと反射的に「大丈夫」なんて言ってしまいがちです……。
そして「あー、手伝ってもらえたら早く終わったのにな」
なんてあとから思ってしまうことも多数。

よーくわかります。

まぁそれを手伝ってくれようとした人に向けて言うのは一部のアホだけだと思いますが(笑)、
これを「強引に手伝ってくれればいいのに」なんて片付けてしまうのは
さすがによほどいないと思いますが、自己中の極みですよね。

ただ、手伝う側も「手伝ってもらいやすい」声のかけ方をしなければ
「手伝おうとしたのにいいって言うからさぁ。手伝いたかったのに」
なんてただのアリバイ作りみたいなものとも言えてしまいますからね。

「本気で手伝う気あったの?」
なんて言いたくもなってしまうこともまれにあったり。

まぁそんな感じで、人の手助けをするというのはわりと難しい側面もありますからね。

なので、障害者の方などハンディキャップのある方に声をかけるときは
「サポートが必要でしたらいたしますので
 どうすればいいのか教えてください」

という声のかけ方をすればいい……という話を何年も前に聞いたことがありました。

小籔もこの話を知っていたのかわかりませんが、
見事にそういう感じで声をかけたということですね。

さらにこの声かけの素晴らしいことは、ちょっとクスッとしてしまうユーモアな雰囲気と言い回しですよね。
まぁ小籔ならではの「あのトーン」によるところも大きいとは思いますが、
ちょっとなごやかな感じになると人って頼みごともしやすくなるものですからね。

不信感や警戒感をユーモアな話し方で取り除き、
さらに手助けをお願いする方も極力気を遣わずに頼みやすくなる

……完璧です。


ちなみにこの上の方へ対する小籔の返信も、こんな感じですしね。


字面だけ見たら嫌なこと言ってるんですが(笑)、小籔だから嫌味がないですもんね。
「よー褒められます」って、もう完全に小籔の声で脳内再生されますよね(笑)
手助けされた側もホント気分がいいと思いますよ(´∀`)


……歳をとればぼくらもだんだん人の助けを借りないとできることが減っていくわけですし、
事故や病気でそうなることだって誰の身にもあり得るわけですし。

だからというわけではないですが、困ったときはお互い様として
気を遣いすぎずスマートに助け合いができる社会になれば素晴らしいですし、
そのためにはこういうことを念頭に置いて自分もそう振る舞えるようになりたいものですね(´∀`)



……しかしホント、ユーモアを感じさせる言動ができるのって武器ですよねー。
ぼくはわりと声をかけづらいオーラをまといがちなんで(笑)なかなか難しいですよ(;´ω`)
一転仲よくなったらユーモラスなタイプではあるんですが、いかんせん対象が狭くて(笑)

一見さんにもユーモアな態度で接することができるよう努めたいですね!




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