The world of a dream -5ページ目

The world of a dream

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『どしたん?そんなイライラして?』

「ん。なんでもないよ。」


わたしがイライラしてることに気付き話し掛けてくる大倉さん。


『なんでもないわけないわ!さっきから俺の顔を見ようとせんやん!』


って、ソファーに座ってるわたしの隣に座る大倉さん。


「だから、なんでもないってば!」


と言いながら、前のテーブルにある
マグカップを取ろうとする。


『あ、』


大倉さんが何か思い出したようにする


「なに」


『なあ、もしかして妬いてるん?』


「ブッ!!」


わたしは口に含もうとしていた、コーヒーを溢しそうになった。


『やっぱり(笑)』


ニヤニヤしながらこっちに顔を向けてくる。


「違うもん!妬いてないし!」

『んふ、素直やないなー(笑)』

「ほんとのこと言ってるだけだもん!」


はいはい、と流される始末。
だけどほんとは図星だった。
他の女の子には優しいのに、
わたしだけには凄く冷たいように感じた。


『なにか言いたいことあるなら言ってええよ』


って言いながら、
わたしの頭をポンポンして顔を覗きこむ。
ほんとむかつくよなー。
わたしがこれ苦手って知ってるくせに。


「ほんとむかつく。」

『なんでやねん!ほら言ってみ?』

「だって、他の女の子には優しいのに、
わたしには冷たいんだもん。」


大倉さんは無言になってしまった。
あれ、わたし酷いこと言ったのかな?


『そか、そんなつもりはなかってんけど、
そう思わせてしまったんか…ごめんな。』

「わたしこそごめんね。
あんまり言いたくないじゃん?こういうの?」

『せやけど、言ってくれる方がありがたいやん。』


と大倉さんも目の前にあったマグカップに手を伸ばす。


「だって言ったってどういもならないじゃん?」


ちょっと悲しくなってきた。
目の前の視界がボヤける。


『そうやけど…あぁ!泣くー。』


わたしの目からは大量に涙が溢れていた。


「だって嫌われたくないじゃん?
むしろ嫌いかも知れないじゃん。」

『そんなわけないよ。
俺、嫌いな人はほんま嫌いやから全然態度がちゃうよ?』

「ほんと?」

『ほんま。(笑)だから早く涙拭き?』


大倉さんがティッシュを渡してくれる。


「ありがとう。嫌われてないんだよね?」

『嫌いじゃない。』


「安心した。」

『それなら良かった。
あんまり溜め込まんで、吐き出してな?』

「うん、頑張る。(笑)」

『じゃ明日は新しくお揃いのマグカップを買いに、
一緒に出掛けようか。』


とマグカップをテーブルに置き、
わたしのマグカップに近付けてそう言った。


「そうだね、コーヒーの跡が消えなくなってるし」




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