『ただいまー』
「あ、おかえり!」
『何見てるん?』
って仕事から帰ってきて、
スウェットに着替えながら話し掛けてくるあなた。
「ん?雑誌だよ」
と私は雑誌に目を落としながら返事をする。
『はぁ、今日も楽しかったけど、疲れたわ。』
ドンと私が座ってるソファーの隣に座ってきた。
「毎日、毎日お疲れ様です」
『ありがとう。』
と笑顔で応えてくれる。
わたしは少し恥ずかしくなり、
何か飲む?と聞いた。
『ん、麦茶でいいよ?』
「了解」
わたしは雑誌を閉じてテーブルに置いた。
「はい、章ちゃん。」
『ありがとう』
章ちゃんの手元には私が見ていた雑誌があった。
「あ、見てるの?」
『何の雑誌見てんのかなー思うて。』
「この前のwithだよ!章ちゃんと丸ちゃんのやつ!」
そかー。と良いながら章ちゃんはペラペラとページを捲っていた。
「この章ちゃんと丸ちゃん、ほんとかっこいいよね!」
『ほんま?!』
恥ずかしそうにしてるけど、嬉しそうな章ちゃん。
「いつもニコニコな章ちゃんも、こういう顔するんだね。」
と章ちゃんが載ってるページを見せて言うと、
『ちょ、恥ずかしいからやめてーや(笑)』
ほんとに恥ずかしそうな章ちゃん。
「うーん、こういう章ちゃんも好きなんだけどなー。」
『どっちかと言えばどっちが好きなん?』
「決めなきゃだめ?」
『ちょっと聞いてみたいやん?』
わたしは少し考えた。
「普段はニコニコな章ちゃんが良いな。
でもたまにこういう表情をされたらキュンとしちゃうかな?」
章ちゃんの顔を見たら少し赤くなってた。
『ふふ、嬉しいな。ありがとう。』
「…だけど」
『だけど?』
「こういう顔はあんまり他の人に見せたくないなって思って。」
うわ、私は何言ってるんだろ。
章ちゃんの顔を見れなかった。
『何言うてんねん。』
「うわ、」
私は章ちゃんに抱き寄せられた。
「章……ちゃん……?」
『…………』
章ちゃんは無言になってしまった。
「どうしたのー?」
『お前こそ、そんな可愛えこと言わんでな、他の男に。』
「そんな!言わないよ!」
章ちゃんは少し離してくれた。
『ほんま可愛えな。』
雑誌の中の顔と同じ顔をしている章ちゃんが目の前にいる。
「やっぱり、笑顔の章ちゃんがいい!」
そうじゃないと私の心臓がもちません。
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