WUTHERING HEIGHTS SALT
2010年リリース 5作目
多国籍プログレッシブメタル
曲リスト
- Away!
- The Desperate Poet
- The Mad Sailor
- The Last Tribe (Mother Earth)
- Tears
- Weather The Storm
- The Field
- Water Of Life
- Lost At Sea
- Sympathy(BONUS TRACK)
浮世を描く水墨画のごとき音世界
今作はコンセプトアルバムではないが、タイトル通りSALT(塩、海)というイメージでアルバムが構成されている。
バンドのリーダーであるエリック(Gt,Key,Ba)は「決してコンセプトではないが、曲の多くを通じて共通のテーマがあり、全体としては海の物語のようなヒネリが効いていいる。このアルバムの歌詞を書いている間に、海のイメージが、自分、そして地球における最終戦争についての暗さを増していくばかりの物語にとって、とても優れた舞台であることに気づいた」と説明しており、決して陽気な海賊物語ではないと言う。
前作よりも曲の展開が複雑で変拍子も多く、とっつきにくい感じがするので何度も聴きこむ必要がある。
ニルスの熱い歌唱力も存分に堪能できる。
9曲目の「Lost At Sea」はこのバンド最長の大作曲で16分を超える。
ボーナストラックの「Sympathy」はイギリスのハードロックバンド『URIAH HEEP』の10作目「FIREFLY」からのカバー。
難なく歌いこなすニルスの歌唱力が素晴らしい。
今作をリリースしてから14年経過したがバンドの音沙汰は全く無し。
ケルティックなメロディ、メロパワが好きな人に聴いて欲しいアルバム。
好きな曲ベスト3
The Desperate Poet
The Mad Sailor
The Last Tribe (Mother Earth)