MORE JOURNEY... ADIEMUS NEW BEST&LIVE
2002年リリース ベスト盤
UKニューエイジ
曲リスト
- 世紀を越えて Beyond The Century
- IMMRAMA ~ ユキへ Immrama
- 聖なる海の歌声 (フル・ヴァージョン) Adiemus(Full Version)
- カンティレーナ Cantilena
- 静寂 Hymn
- 大地 Kayama (Full Version)
- 合唱曲VI - 風の神の歌 Chorale VI - Cantus - Song Of Aeolus
- 合唱曲I Chorale I (Za Ma Ba)
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涙の歌 Cantus - Song Of Tears (Edit)
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レイン・ダンス Rain Dance (Edit)
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サラバンド Zarabanda (Saraband)
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ラ・ラ・ラ・クーラ La La La Kooran (Ländler)
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エレーシア Elegia
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遥かなる絆 The Eternal Knot
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ウーイング・オブ・エータン The Wooing Of Étaín
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聖なる森の王様 King Of The Sacred Grove
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神の子供たち Children Of Dannu
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ハーミット・オブ・ザ・シー・ロック Hermit Of The Sea Rock
イギリス・ウェールズ出身の音楽家カール・ジェンキンスによるニューエイジ音楽グループの新ベストアルバム&ライブアルバム。
カールは1972年から1984年までサクソフォーン、キーボード担当としてイングランドのプログレッシブジャズバンド『Soft Machine』に在籍していた。
オーケストラをバックに女性ボーカリスト、ミリアム・ストックリー等による和声ボーカルを乗せスキャットやコーラスが特徴的なクラシックと民族音楽を組み合わせた壮大で神秘的な音楽を作る。
1999年にもベストアルバム「The Journey」を出しているが今作のタイトル「More Journey」とあるように、再び代表曲を終結させ未発表曲や前作で未収録だった曲も収められている。
ディスク2は本国イギリスを始めヨーロッパ各国でリリースされたアディエマス初のライブ盤である。
1曲目「世紀を超えて」は1999年から2000年11月まで放送されたNHKスペシャル『世紀を超えて』のメインテーマとして作られた曲で日本で大ヒットした代表曲だ。
「アディエマスIII~スペシャル・エディション」に4曲入りCDとしてリリースされ1999年のベスト盤「The Journey」で初収録された。
2曲目「IMMRAMA ~ ユキへ」はこのアルバムで初収録の未発表曲で田口ランディ原作の小説『コンセント』のメインテーマとして製作され映画のラストシーンとタイトルバックで使用された。
IMMRAMAはケルト語で旅を意味するという。
3曲目「聖なる海の歌声」はファーストアルバム「聖なる海の歌声」からの収録で『Soft Machine』時代の盟友マイク・トリラッジと共にデルタ航空のCF(コマーシャルフィルム)用に作った曲が好評でタイトル通りアディエマスのデビュー曲となった。
今回はファーストアルバムのボーナストラックとして収録されたフルヴァージョンが選ばれた。
4曲目「カンティレーナ」は1999年のベスト盤「The Journey」に初めて収録されたオリジナルアルバム未収録曲。
5曲目「静寂」はファーストアルバムと2作目「アディエマス II~蒼い地球の歌声」にも再収録された初期の人気曲で「日本リーバ ボンズ基礎化粧品シリーズ」のCF曲としても使用されヒーリングミュージックブームの火付け役となった名曲だ。
6曲目「大地」はファーストアルバムより収録のアフリカンテイスト溢れる曲でミリアム・ストックリーの代表曲だ。
オリジナル版は8分近くの大曲だが今作ではエディット版が収録された。
7曲目「合唱曲VI - 風の神の歌」は2作目からの収録。
8曲目「合唱曲I」も2作目より収録のアフリカテイスト溢れるゆったりとしたコーラスが魅力的な2分未満の小曲だ。
9曲目「涙の歌」も2作目より収録。
メランコリックかつエモーショナルなコーラス曲でイギリスのチェルトナム&グロースターのTVCFに使用された。
CFヴァージョンはヨーロッパのみで発売された2作目のスペシャルエディション盤に収録された。
オリジナル版は9分あるが今作では4分未満のエディット版になっている。
10曲目「レイン・ダンス」は3作目「アディエマス III~永遠の舞踏会」からの収録。
3作目の中でもっともポップなアプローチを持つ曲でミリアムとアディエマスシンガーズが織りなす高度でアクティヴなコーラスワークが絶品だ。アディエマスシンガーズはフィンランドの公演で起用されたのをきっかけに3作目に参加しその後のライヴ活動の全てで行動を伴にする6人のシンガー達だ。
11曲目「サラバンド」も3作目からの収録。
パルマでのユネスココンサートのために書き下ろされた曲で「世紀を超えて」に通ずるシンフォニックテイストな曲だ。
12曲目「ラ・ラ・ラ・クーラ」も3作目から収録。
オーストラリア、ドイツ、アメリカ風味などが一体となる曲だ。
13曲目「エレーシア」は欧州のみのリリース盤「Cantata Mundi:Special Edition」と日本でリリースされた「アディエマスIII~スペシャル・エディション」とベスト盤「The Journey」に収録された。
ケルティック風味な曲だ。
14曲目「遥かなる絆」は4作目「アディエマスIV~遙かなる絆」に収録。
4作目は元々ウェールズのTV局が企画したケルト文化の特別番組のサウンドトラックとしてレコーディングされたものが発展して出来たアルバムだ。
15曲目「ウーイング・オブ・エータン」も4作目からの収録。
イリアンパイプ、アコースティックギター、リコーダーからなるインストゥルメンタルだ。
16曲目「聖なる森の王様」も4作目からの収録。
シンフォニックかつエスニックなワルツで中間部の聖歌を思わせる変奏パートが印象的な曲だ。
17曲目「神の子供たち」も4作目からの収録。
ミリアムのヴォーカルから始まるアディエマスならではの聖歌だ。
ストリングスアレンジとリコーダーソロが印象的だ。
18曲目「ハーミット・オブ・ザ・シー・ロック」も4作目からの収録。
4作目の中で2分未満のもっとも短い曲だがもっともケルティックな美しいバラードだ。
私はこのベスト盤で初めてアディエマスを聞き、その神秘的で自然を連想させる壮大な音楽性に心を打たれた。
ディスク2のライブ盤も実際に会場で演奏を聞いているかのような臨場感を味わえる素晴らしいものになっている。
アディエマス入門用、ヒーリングミュージックに興味がある人達にオススメのアルバムです。
好きな曲ベスト3
世紀を越えて Beyond The Century
聖なる海の歌声 Adiemus(Full Version)
合唱曲VI - 風の神の歌 Chorale VI - Cantus - Song Of Aeolus