RAINBOW LONG LIVE ROCK 'N' ROLL
1978年リリース 3作目
邦題「バビロンの城門」
イングランドハードロック
曲リスト
- Long Live Rock 'N' Roll
- Lady of the Lake
- L.A. Connection
- バビロンの城門 Gates of Babylon
- Kill the King
- The Shed (Subtle)
- Sensitive to Light
- Rainbow Eyes
レインボー三頭政治時代の最終作にして傑作名盤HRアルバム。
前作と今作がこのバンドの最高傑作として挙げられることが多い。
前作の「スターゲイザー」や「ア・ライト・イン・ザ・ブラック」のような大作が一曲も入っておらずコンパクトでポップな楽曲が中心のアルバムとなっている。曲数が8曲なのもそのためだ。
コンパクトでポップな曲で纏められている理由はアメリカでのヒットを狙いリッチー(Gt)がラジオ局でのオンエアを意識して制作したからだという。
アメリカ進出を狙ったとして賛否あるが曲の質は全く落ちておらず綺麗に纏まっている。大作主義が苦手な人には今作の方がオススメだろう。
今作はバンドの代表曲でもあり後のロック、メタル界に影響を与えた超名曲「Kill the King」が収録されている。
このアルバムでロニーは方向性の違いで脱退、以降は「ブラック・サバス」や「ディオ」等で活躍することになる。次回作のヴォーカルは海外版横山やすしことグラハム・ボネットが担当。
タイトル曲の「ロング・リヴ・ロックン・ロール」はオープ二ングに相応しい勢いのあるハードロックだ。
邦題にもなっている4曲目「バビロンの城門」はミステリアスな中東風のイントロが特徴的な中世の世界観を連想させる超名曲だ。
ロニーがかなり入れ込んで作ったという。
5曲目「キル・ザ・キング」はスピード感溢れる様式美HRだ。
リフが超印象に残りHR/HM界に語り継がれる超名曲だ。
この曲は先にライブ盤「On Stage」にて収録されている。ライブ盤の演奏も素晴らしく人によってはライブバージョンの方が好きだという人もいる。
最後の「レインボー・アイズ」はロニーの哀愁漂う美しい声とフルートの切ないメロディが感動的なアルバムの締めに相応しいバラードだ。
三頭政治時代最後の作品だが捨て曲は一切なしの歴史に残る傑作HRアルバムだ。
様式美HRファン、ディオファンは聞くべき一枚だ
好きな曲ベスト3
Long Live Rock 'N' Roll
Gates of Babylon
Kill the King