MANOWAR KINGS OF METAL
1988年リリース 6作目
USへヴィメタル
曲リスト
- Wheels of Fire
- Kings of Metal
- Heart of Steel
- Sting of the Bumblebee
- The Crown and the Ring (Lament of the Kings)
- Kingdom Come
- Pleasure Slave (BONUS TRACK)
- Hail and Kill
- The Warrior's Prayer
- Blood of the Kings
「偽メタルに死を」(Death to False Metal)を掲げるアメリカのキング・オブ・HMバンドの6作目にして前作に続くバンドの代表的傑作名盤。
本作リリース後オリジナル(Gt)のロス・ザ・ボスがバンドのリーダーであり(Ba)のジョーイ・ディマイオとのイザコザで脱退、解雇。
今作からアルバムジャケットに『MANOWAR』を象徴する顔に影がかかったキャラクターが描かれることになる。
ドイツでは1988年12月26日のアルバム・チャートで初登場56位になり最終的には合計15週トップ100入りし最高37位を記録。スウェーデンでは2回(4週)連続でTOP50入りし最高45位を記録。
このことから本国USAよりもイギリスや欧州各国などで人気なのが分かる。
4作目がマノウォーファン及びメタルファンから最高傑作にあげられることが多いが今作も『MANOWAR』を代表する傑作の一つでありライブでよく演奏される代表曲が収録されている。
1曲目「Wheels of Fire」は車のエンジン音でスタートするパワフルでスピーディな曲だ。
タイトル曲「Kings of Metal」は「他のバンドは演る(やる)が、マノウォーは殺るのだ」という名言を生み出したキャッチャーでパワフルなミドルチューンの名曲だ。
「Manowar kill!」というコーラスが熱い。
3曲目「Heart of Steel」は物悲しいピアノから始まるパワーバラード。エリック・アダムス(Vo)の熱く切ない歌唱とサビの爆発音が目立つ大仰な曲だ。
4曲目「Sting of the Bumblebee」はロシアの作曲家リムスキー=コルサコフ作の「熊蜂の飛行」をディマイオがベースでカバーしている。
5曲目「The Crown and the Ring (Lament of the Kings)」はチャーチオルガンで幕を開けるドラマティックなバラード。100人の男性コーラスがまるで聖歌隊を彷彿とさせ壮大だ。
7曲目「Pleasure Slave」はCD盤にのみ収録のボーナストラックだ。曲の初めと終わりに女性の喘ぎ声が入ってるので聞くときは必ずヘッドフォンを。
8曲目「Hail and Kill」はアップテンポでキャッチャーで勇士あふれる熱いへヴィメタルアンセムだ。サビの「Hail! Hail! Hail and Kill!」というコーラスが熱く勇ましい。
9曲目「The Warrior's Prayer」は4分程の語りで、年老いた老人が孫にメタルの王達について語っている。爆発音や喝采などのSEがあり『コナン・ザ・グレイト』や『永遠のチャンピオン』などのファンタジー作品を連想させる。「They were Metal Kings!!!!」という声と共に最後の曲が始まる。
ちなみに老人の声は映画『第三の男』などで有名なアメリカの名優オーソン・ウェルズが担当している。
ラストの「Blood of the Kings」は勇士あふれる大仰なドラマティックミドルチューンだ。エリックのシャウトと「Four Kings of Metal!Four Metal Kings!」というコーラスが実に熱い超名曲だ。歌詞には過去から今作のアルバムタイトル「Battle Hymns」「Kings of Metal」や曲名「Blood of my Enemies」「The Oath」などが散りばめられている。そしてバンドがライブで訪れた国々の名前もファンに対する敬意として散りばめられている。
今作は大仰な曲や『ACCEPT』のようなコーラスなど熱いメタルが好きな人にオススメの傑作名盤だ。
ちなみに私が購入した物には日本語訳がついてこなかったがついてくる物もあるようだ。
好きな曲ベスト3
Kings of Metal
Hail and Kill
Blood of the Kings