BEAST IN BLACK BERSERKER
2017年リリース 1作目
北欧パワーメタル(フィンランド)
曲リスト
- Beast In Black
- Blind And Frozen
- Blood Of A Lion
- Born Again
- Zodd The Immortal
- The Fifth Angel
- Crazy, Mad, Insane
- Hell For All Eternity (BONUS TRACK)
- Eternal Fire
- Go To Hell (BONUS TRACK)
- End Of The World
- Ghost In The Rain
バンドメンバーとの不和で解雇、脱退した元『BATTLE BEAST』のアントン・カバネン(Gt,Vo)が結成したバンドのデビュー作にして名盤。
バンド名はアントン自身が『BATTLE BEAST』というバンド名を思いつき「BEAST」という言葉に思い入れがあり、ベルセルクのファンであることを示すため、黒い剣士(Black Swordsman)と、闇の獣(Beast of Darkness)を組み合わせた名前にしたという。
ジャケットイラストの獅子頭の戦士は『BATTLE BEAST』の初期3作のジャケットにも描かれており、アントンにとって『IRON MAIDEN』のエディのようなトレードマークだという。
音楽性は『BATTLE BEAST』にポップ感を足したパワーメタルで主に『JUDAS PRIEST』、『MANOWAR』、『ACCEPT』、『WASP』や80年代ポップス、イタロ・ディスコ、古いゲーム音楽などから影響を受けているそうだ。
ヴォーカルは『WARDRUM』のヤニス・パパドロプスでハイトーン、シャウト、中性的な声まで出せる実力者である。
今作も『BATTLE BEAST』時代から続くベルセルクを題材にした曲がある。
1曲目の「Beast In Black」はベルセルクの狂戦士ガッツについて歌ったバンドの代表曲。
ヤニスとアントンのツインヴォーカルで『BATTLE BEAST』時代からおなじみのアントンのウド・ダークシュナイダーみたいな声はやはり強烈だ。
2曲目「Blind And Frozen」は今作最大のポップ曲で代表曲の1つ。
3曲目「Blood Of A Lion」は勇士漂う曲。
元々『BATTLE BEAST』の3作目『UNHOLY SAVIOR』の収録候補曲だったそうだ。
5、6曲目もベルセルクについてで「Zodd The Immortal」は不死のゾッドについて歌った疾走曲、「The Fifth Angel」は5人目の天使フェムト(グリフィス)について歌ったアップテンポな曲。
7曲目「Crazy, Mad, Insane」は70年代ディスコ・ミュージック風な曲で『BATTLE BEAST』の「Touch In The Night」のように賛否分かれそうな曲だ。
8、10曲目は日本盤と限定版収録のボーナストラックでどちらもベルセルクが題材。
9曲目の「Eternal Fire」はイントロが『EUROPE』の超有名曲に似ている80年代風の曲。
ラストの「Ghost In The Rain」は叙情性溢れる壮大なバラード。
ポップな要素がありメタルファンから賛否あると思うが私はこのアルバムが好きだ。
『BATTLE BEAST』の1st~3rdが好きな人、80年代音楽が好きな人達にオススメできる名盤です。
好きな曲ベスト3
Beast In Black
Blood Of A Lion
Zodd The Immortal
公式チャンネルにフルアルバム上がってます