STRATOVARIUS ELEMENTS PT・1
2003年リリース 9作目
北欧パワーメタル(フィンランド)
曲リスト
- Eagleheart
- Soul of a Vagabond
- Find Your Own Voice
- Fantasia
- Learning to Fly
- Papillon
- Stratofortress
- Elements
- A Drop in the Ocean
- Into Deep Blue(Bonus Track For Japan only)
3年振りの新作はアルバム2枚に亘る大作「エレメンツ」のパート1
よりシンフォニック&ドラマティックにチューンナップされた
最新版メロディック・パワーメタル
活動休止から約3年振りにリリースしたスタジオアルバム。
トルキ時代を代表する名曲の一つ「Eagleheart」を収録。
今作は『風』『土』『火』『水』という地球を構成する四大要素(エレメンツ)と人間が持つ『怒り』『悲しみ』『喜び』『恐れ』という感情をテーマにした2部作の前編。
ジャケットのアートワークは生命と永遠が宇宙と一体化した概念を表現している。
トルキ時代の作品で最も大作主義に比重が置かれ、オーケストラやクワイアを導入した壮大な作品となっている。
1曲目「Eagleheart」はポップでキャッチャーなパワーメタルソング。
シングルカットされMVも制作された。
ポジティブな雰囲気が漂う名曲でライブでも定番の代表曲。
2曲目「Soul of a Vagabond」はオーケストラやクワイアを取り入れた長尺曲。
エピックで重厚なミドルテンポ曲。
3曲目「Find Your Own Voice」と5曲目「Learning to Fly」は疾走メロスピ曲。
「Find Your Own Voice」は1989年公開の青春映画『DEAD POETS SOCIETY(いまを生きる)』から着想を得た曲で、個性の無い生き方ではなく、自分の個性と自分だけの生き方を見つけることの大切さを取り上げている。
4曲目「Fantasia」は9分56秒もある壮大でプログレッシブな大作曲。
内容は1984年公開のファンタジー映画『ネバーエンディング・ストーリー』に登場する空想の国「ファンタージェン」について書かれた曲。
6曲目「Papillon」は少年の歌声から始まるミドルテンポ曲。
パピヨンとはフランス語で蝶を意味する言葉で、この曲は少年を蝶に見たて、朝に誕生して夜には死んでしまうひ弱な蝶の話を軸に生きることを自然に受け止めることの重要さを綴っている。
7曲目「Stratofortress」はネオクラシカルなインストゥルメンタル。
8曲目「Elements」は12分の壮大な大作曲。
クワイアが荘厳で重厚な雰囲気を放っている。
9曲目「A Drop in the Ocean」は波の音から始まり波の音で終わるバラード。
アコースティックギターの音が哀愁を感じさせる美しい曲だ。
この曲はストラトヴァリウスのバラードの中でも特に好きな曲の一つである。
日本盤ボーナストラックの「Into Deep Blue」はスピリチュアルな雰囲気を感じるミドルテンポ曲。
前作と比べ大作寄りになっているので人によっては退屈に感じてしまうだろう。
ティモ後期時代の作品が気になる人は聴いてみると良い。
好きな曲ベスト3
Eagleheart
Learning to Fly
A Drop in the Ocean