日経新聞の記事に依ると、2016卒の内定率は7月1日時点で49.6%
「面接解禁は8月から」と発表されているにも関わらず、解禁日を待たずして多くの企業が採用活動を行っています。
「就活スケジュールの後ろ倒し」によって、2015卒までは4月開始だった選考は2016卒から8月開始になりました。にも関わらず、2016卒の学生の内定率は49.6%。既に多くの学生が選考に参加し、内定を得ています。
ただ、これは特殊なことではありません。多くの企業は他社を出し抜いてイチ早く採用活動を行おうとします。
その結果、「面接解禁日」と言われる日の3ヶ月ほど前から選考が本格化するのは毎年のことなのです。
また、今年の就活の特徴として「就活の長期化」が挙げられます。
7月1日時点で50%近い内定率に達しているにも関わらず、その内の69.5%は就活を続けると回答しています。つまり、就活生全体の約85%はまだ就活を続けているのです。
これは、大手企業と中小企業の選考時期の入れ替わりが原因と考えられます。
2015卒の就活までは、前半に大手企業、後半に中小企業という選考の住み分けが行われていました。そのため「大手から内定を取れれば大手、ダメならば中小」という流れが出来上がっていたのです。
ところが、経団連が「採用は8月から」と言えば、経団連に加盟している大手企業は採用時期を守らざるを得ない。もちろん、「形だけ守っている大手企業」もたくさん存在します。「面談」や「キャリアアップセミナー」という名目で実質的な選考を行っているのです。
それでも、内定を出す順番は、従来の「大手が先、中小が後」から「中小が先、大手が後」という流れに傾きつつあります。
2016卒の7月1日時点での内定率は49.6%。全体の85%ほどの学生は就活を継続中です。
また、企業の採用方法はどんどん多様化を辿っています。従来のような、筆記試験→エントリーシート(書類選考)→グループディスカッション(集団面接)→面接数回→内定というシンプルな形に加え、インターン・面談・キャリアップセミナー・懇親会などの名目で選考を優遇する企業も少なくありません。
志望する業界をしっかりと見据えて、早めに情報収集を行うことが重要になってきます。
後ろ倒しにした意味があんまりないような…。むしろ、大手会社が後から選考になってしまうことでいつまでも就活を終えられなくて逆に学業に集中できなくなってきている気がします。
やるなら徹底して、ルールをきちんと守ってやらないと企業にも学生にも良い影響にならないですよね。来年以降もこんな感じになるんだとすると、これからの学生が可哀想です。