相模湾、冬のサワラキャスティングのキモ | たいすけの釣りブログ

相模湾、冬のサワラキャスティングのキモ

自分は相模湾でサワラを釣ったのは17回で20本ほどです。

とても良い日に当たったのはその中で1回のみ。

その日は9本獲れました。

もちろんボウズの日も半分くらいあります。

 

それでも、良い日、悪い日関係なくとても好きな釣りです。

マグロのキャスティングをやりたい、もしくは冬のオフシーズンに勘を養うのに、

シイラやカツヲよりも良い練習相手になります。

 

言うほど釣ってきたわけではありませんが、自分なりにわかってきたことを書き連ねていきます。

参考までにどうぞ。

なお、「相模湾での冬のキャスティング」に限定して書いていきます、ご了承ください。

 

1、日にち

まず難しいのがここ。

「跳ね始めた!」となってすぐに行ける人ばかりではないと思います。

前もって”この日”しか行けないという人が大多数でしょう。

となると、おおまかな目安がほしいですよね。

去年、一昨年と共通して『2月頭』から跳ねはじめています。

そこからシーズン的には3月半ばから3月いっぱい。

4月にはもう期待薄です。

ベイトや水温にも左右される魚ですが、この中から自分で行ける日を設定して決め撃ちしましょう。

 

2、天気

たまに、「曇ってる日がいい」とか「ちょっと波立ってるほうがいい」などと聞くことがありますが

一切関係ありません。

ベタ凪ぴーかん晴れでも跳ねますし釣れます。

9本釣った日がそうでした、はるか先でも見えそうな晴れの日、1日中跳ねていました。

設定した日を優先して船が出られるなら天気は関係なく跳ねたり釣れる魚です。

潮も関係ない気がします、1匹のサワラが餌を食べ始めたらそれにつられてスイッチが入る、

みたいな感じがしています。

ただ、風は潮が澄みやすい北風よりも南のほうが良い気がします。

なお、跳ねる時間は誰にもわかりませんが、シケ後よりもシケ前のほうが良いと思います。

マグロと同じでシケ前やシケる波が押し寄せてくる前のほうが可能性高いです。

これもよく聞く台詞ですが、ほとんどの釣りで「シケ後の荒食い」なんて存在しないと思っています。

船宿がお客さんに来てもらうための常套文句ですね。

 

3、タックル

 

 

<ロッド>

7f以上、7.2fとか7.4f、はたまた8f以上でも良いです。

7f以下は出来る限り避けたほうがよいです。

オーバーでキャストすることが多く、7f以下は飛距離が格段に落ちるので。

また、強さはPE2~3号に対応しているものが良いです。

 

 

<リール>

SWの5000~6000番、ランクは下のものでも問題ありません。

ともすれば替えがあると良いので、ツインパワーSW5000XG1台、とかよりも

ストラディックSW5000XGが2台、とかのほうが良いかと思います。

PE高切れやラインブレイク後にすぐナブラが出てる場合など、リールもしくはタックル2セットあるほうがいい。

 

 

<ライン>

PE2~2.5号、手持ちで3号しかなければ3号まで。

これも飛距離の問題で、いままで全て使ったが2号が一番です。

200m巻いてあればじゅうぶんです。

リーダーはナイロンの40~60lb

2号に40lb、2.5号に50lb、3号に60lbといった感じがバランスよいです。

長さは自分は2ヒロ(3m)はとっています。

リーダー持って抜きあげたり、タモに入ったあとにタモ付近でPEが傷つくのを避けるためです。

ここは賛否両論あるかもしれませんが、PEが傷つくのを極力避けるほうがメリットが大きいと思っています。

 

 

<金具>

スイベルもしくは打ち抜きリングにスプリットリングがよいです。

どうしてもスナップで手返しをよくしたい方はクロスロック式で。

個人的にはブリや8kg以上のサワラもいるので、スナップは推奨しません。

小さい魚で満足する人はスナップでどうぞ。

 

<ルアー>

40g前後のリップのついたミノーが最適。

水面をバシャっとナブラになったりする魚ですが、捕食は水面下です。

水面をすべるようなルアーはヒット率が下がります。

また、巻いていて水上に飛び出してしまうようなルアーは同じくヒット率下がります。

いったんアタックして傷つけてから水中で捕食しています。

個人的なオススメは…

ジャクソンのピンテールEZ45g、サワラチューン42g

タックルハウスのフリッツ42g、ベゼル36g

ジャッカルのビッグバッカーナブラミノー42g

カラーはナチュラル系メインですが、潮が濁った場合も考えてアカキンを少し。

比率でいくと青系8、ピンク・シルバー系1、アカキン系1

冬は潮が澄んでいることが多く、ブルー系に分があります。

 

 

 

 

 

<フック>

メーカー推奨の2~4個上のものに変更。

マングローブスタジオのストライクジャークの推奨はST56#2 → BKKのFangs63#1/0

タックルハウスのBKF150の推奨はST56#1 → BKKのFangs63#1/0かST56#1/0

ジャクソンのピンテールEZの推奨はST56#2 → BKKのFangs63#1/0かST56#1/0

に変更しています。

ST56でBKKのフックだとFangs62が近いのですが、そのさらに上の番手。

そしてさらに推奨の#1や#2だとしてもその上の#1/0に取り替えています。

また、大きいフックはバレにくくなります、自分がバレが少ない理由のひとつかと思っています。

そして、細軸すぎるフックはサワラの口からフックを外すときに曲がってしまいやすい。

ある程度の太さがあるとそれもほぼなくなります。

 

 

<便利グッズ>

ギャフがあるととても良いです。

フィッシュグリップだと、滑りやすい魚なので掴みにくい。

よく尾にやってる人がいますがもう片手で魚体を触ることになってしまいます。

ギャフで口を引っ掛けてしまうのが一番です。

次に脳締めピックを使うと暴れなくなるので安全になります。

ギャフで口を固定したままその流れで脳締めしちゃいましょう。

血抜きのナイフは必需品に近いです。

海水温は2月でも16度はあり、温かいので血抜きしないで海水に漬けたままはよくありません。

結束バンドがあると、自分の魚だとわかりやすくなるので持っていると良いでしょう。

釣れる時間帯が少ないので、何本か釣りたいと思ってる人は脳締め→血抜き→結束バンドして

またナブラ撃ちへ!

絆創膏もあると、鋭い歯で指などを切ったときに役立ちます。

あとはグローブ、プライヤー、サングラス、帽子ですね。

 

4、ルアーアクション

着水したら一呼吸おいてただ巻きが鉄板メソッドです。

一呼吸と書いたのは、フォールで掛かることもあるのと、少し沈めたいからです。

ルアーによっては少しロッドティップを緩くジャークします。

ピンテールEZ・ピンテールチューン→ただ巻き

サワラチューン→ただ巻き・ゆるジャーク

ベゼル→ゆるジャーク

ストライクジャーク→ゆるジャーク、ジャーク

動かしすぎないほうがいいです、移動幅が大きくなるとミスバイトでライン切られやすくなります。

東京湾で使うようなジャーク専用のミノーは飛距離が出ないので自分は一切使いませんが、

それを使ってそうな動きを他船でしてる人がヒットしてるのは見ました。

ただ相当近距離でナブラが出ないと出番は少ないでしょう。

また、切られるリスクも高くなるのでわざわざそれをやる必要性は感じません。

 

スピードは遅いと見切られるし速すぎると追いきれない場合があると感じています。

HGやXGのリール共通して、「中速」と言った感覚です。

 

ベイトはマイワシかカタクチのことがほとんどです。

どちらにせよ上記ルアーで攻略できます。

あまりルアーで悩む必要の無い釣りです、信じて投げましょう。

 

5、ヤリトリ

よく、「バレる魚」と言われていますが自分はまったくそう思いません。

20本釣ってバレたのは釣れたのを船長に気付いてもらえずいなしてる間に反転して切られた1本のみ。

はっきり言って、バレるほうが不思議です。

ヤリトリのコツは簡単です、「管釣り方式」でバレは激減します。

ドラグは釣行前にセッティングしてあることが大前提ですが、掛けたあとにテンションがしっかりかかりつつ、

ハンドルを巻いてるけどドラグがジリジリ少しずつ確実に出てるくらいが最高。

緩すぎるとなかなか寄ってきませんが、それでもカチカチすぎるよりバレにくい。

良くないのは、ヒラマサやマグロのようにポンピンクするファイト。

ロッドを立てるのもバレる原因になります、寝かせましょう。

 

アワセは必要ありません。

追いアワセはさらにNG、口が壊れやすい魚なので、追いアワセするとフックサークルが広がり

首を振られたりテンションが緩んだ瞬間にバレます。

使っているであろうST56やBKKのFangs62や63は貫通力が高いので、

食ったあとに「ぬっ」とロッドを曲げてテンションをかけてあげるだけでじゅうぶんです。

 

ハンドドラグも推奨しません、船べりまできても急にダッシュする魚なので、

ハンドドラグはそういう動きに対応できずラインブレイクの原因になります。

自分は緩めのドラグにしておいて、船べりまできたら少し締めています。

なので、釣行前にルアーをどこかに引っ掛けてロッドを曲げて重みを感じたらチリチリと出る、

くらいに設定しています。

そうするとだいたい緩いので、あとはヤリトリ中に締めたりして調整しています。

ドラグワークだけでなんとかなる魚です。

 

ランディングはタモが準備されているなら水面ぎりぎりを滑らすように頭をタモに誘導しましょう。

タモが間に合っていない場合は出来るかぎり水面に出さないで待機。

船内がバタバタしているようならリーダーを持って抜きあげます、3kgまでなら上記タックルで抜きあげられます。

 

6、後処理

血抜き後は出来る限り早く氷の中へ。

とくに、海水に長く漬けてしまっていた場合は氷だけで持ち帰らず、潮氷水を入れて持ち帰るとよいです。

個人的にも氷だけだと重みが乗ってしまうので、身割れさせないためにも潮氷水が最適と思います。

 

7、最後に

たくさん釣れるときは何本も釣れてしまう魚ですが、足が速く悪くなりやすい魚です。

必要以上に持ち帰ってダメにしてしまわぬよう、自分の中でバッグリミットを設けてもよいかと思います。

自分のクーラーボックスのサイズと相談し、限りある資源を大切にしましょう。

ちなみに自分は40リットルのクーラーですが、先日の2.5~3kgが3本でほぼいっぱい。

尾を全て落としたとしても同サイズ4本が限度です。

5kgオーバーは尾を落とさないと1本でもいっぱいです。

60リットルですとそこそこ余裕が出てきます、5kgが4本は入る感じです。

 

以上が、いままでやってわかってきたことです。

もちろん他にもよりよい方法などがあるとは思います。

自分や仲間の経験上の話しですので、これが全てだとは思わないでください。

すこしでも参考になれば幸いです。