『本当の親孝行とは？』

今年も、お盆のお墓参りで
実家へ帰省してきました。

　生まれ故郷にある、お墓からの景色です。

お墓参りでは、なぜか

♪せんの、か〜ぜ〜に〜🎶

が、頭に浮かんできますが、
その場では歌わない様に
細心の注意を払っています。

（特に、お坊さんがいる前では）

ご先祖様が、その場に
いらっしゃるのか、

はたまた、風になって
大空を吹きわたっているのかは

実際に、その立場になって
みないとよくわかりませんが(^_^)

「お盆」というのは、
ご先祖様との「絆」を
強く感じることができる、
とても素敵な時間だと思います。

自分は、子どもの頃、
ひいじいちゃん、
ひいばあちゃんと
一緒に暮らしていました。

そのせいか、
ひいじいちゃんの親や
ひいばあちゃんの親、

そのまた
親の親、くらいまでは、
なんとなくイメージができます。

つまり、
「7代くらい前」まで、
ということになりますか。

自分には
お父さんとお母さんがいて、

お父さんとお母さんにも、
お父さん（じいちゃん）と
お母さん（ばあちゃん）がいて、

じいちゃんと
ばあちゃんにも、
お父さん（ひいじいちゃん）と
お母さん（ひいばあちゃん）がいて・・・

そんなふうに、
ずーっと数えてみると、

「七代前」のご先祖様は
「128人存在する」
ということがわかります。

十代前まで
さかのぼると、1,024人。

二十代前まで
さかのぼると、1,048,576人。

こうなると、もはや
誰をどんなふうに
呼んだらいいのか・・・（笑）

うっかり、あの世で

「じいちゃん！」

と声をかけたら、

「はいよー！！」

って、
何百人も来ちゃうわけです。

あらためて、
凄い数だなー、と思います。

宇宙の歴史が始まってから、
数え切れないほどのご先祖様が、
たいせつな「いのちのバトン」を
脈々と受け継いできたんですね。

その「いのちのバトン」の

最先端にいる私たちを、
「地上に咲く花」に例えてみた場合、

ご先祖様は、「根」に
例えることができるそうです。

「根」は、英語で
「root（ルート）」

複数形は
「roots（ルーツ）」

つまり、
「私のルーツは・・・」
というのは、

「私の『根（＝先祖）』は・・・」
という意味だったんですね。

＜　本当の親孝行とは？　＞

「根」が元気だと、
とてもきれいな「花」が咲き、
とても立派な「実」が成ります。

これ、自然界の摂理！！

ということは、
ご先祖様（根）が喜んでいると、
私たちも、その恩恵にあずかる
ことができるということ(^_^)

では、どうしたら、
ご先祖様に喜んで
もらうことができるのか？

「根」は、
ず〜っとつながっています。

これも、自然界の摂理！！

ということは、
いちばん喜んでもらいやすい
身近なご先祖様に、
喜んでもらえばいい、
ってことに、なりません？

　いちばん身近な先祖
　　＝　親　でしょう。

つまり、親が喜んでくれると、
そこにつながるたくさんの
ご先祖様も喜んでくれる、ということ。

昔から言われているように、
「親孝行」って、やっぱり
たいせつなんですね(^_^)

私との「双子疑惑」が
噂されている（笑）
正観塾師範代の高島亮さん。

亮さんが、ご自身の著書
『ぼくが正観さんから教わったこと』
で紹介している「親孝行」のお話です。

「親孝行ができなかった
　ことを後悔している」

　と、話した人がいました。

　それに対して、正観さんは
　次のような話をしてくれました。

『親が生きている間に、
　親に何かしてあげることを
　親孝行というのではありません。

　本当の親孝行は、親が
　亡くなったときから始まります。

　親があちらの世界に行って
　こちらを見たときに、

「ほら、見てください。
　あれが私の娘です。
　いつも笑顔で、おだやかに
　楽しく生きているでしょう」

　とか、

「あれが息子です。
　いつも誠実で、まわりの人に
　喜ばれているのが私の息子ですよ」

　と、自慢できるような
　生き方を、自分がすること。

　それが、最大の親孝行です』

　親孝行とは、
　親に何かをしてあげることではない。

　親孝行とは、
　親が自慢できるような生き方を
　子ども（自分）がすることです。

　だから、親孝行に
　手遅れはないのです」

親がこの世に暮らしていても、
すでにあの世へ行っていても、

親に喜んでもらえることは、
連綿とつながるご先祖様への
最高の供養なのだと思います。