ECR33Type-M専用 プレシャスPKG(RB25DET) | モータースポーツ室日記2024

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プレシャスパッケージは

精度組エンジンオーバーホールです

今まで 相当な 基数を 製作していますが

レアケースとして

RB26以外の エンジンにも

施工しております

あまり 公開はしていませんが

今回

ECR33の RB25DETに 施工した分を

アップしていきたいと 思います

車両は H6年式 GTS25t Type-M

オーナーさんは 丁寧に使用してこられた

ワンオーナー車両です

前期型が 好きだった オーナーさんは

MC前の 生産終了後に

全国の 日産プリンスディーラーの在庫を

探して なんとか購入出来たという

この スカGとの 縁というのは

その時から 繋がっていたのだと思います

以前に 1度

エンジンを降ろして

ゴム類などは 交換してありましたが

19万キロを 越えてくるのを踏まえて

オーバーホールを

施工する事となりました

H6年に 購入してからずっと

半年ごとに 点検してきた RB25エンジン

オーナーさんの乗り方も 良く

大きな不具合は 発生してません

RB25エンジンには 種類があり

ECR33に 搭載されている RB25は

RB26の ベースともいえる エンジンで

だからこそ

故障が 少なく ライフも長い

優秀な エンジンの一つなんです

いつかまた アップしますが

RB25NEOエンジンでも

プレシャスPKGを 製作しましたが

ネオと比べると シンプルな構成で

だからこそ エンジンの本質が 出やすい

骨太な エンジンなんですよ

降ろした RB25エンジン

オーバーホールを 担当する

東名パワードへ

施工内容は RB26エンジンと 同等とします

 

そして 待つこと 数か月

東名パワードと 作業中の連絡を

細かく取りながら いよいよ完成しました!

 

RB25 プレシャスPKG

ん~!!

これは たまりません♪ ( *´艸`)

早速

搭載の為の 組付けを始めていきます

ECR33の 弱い部分も

同時に 施工していきます

ターボチャージャーは

後期ECR33用を使用

現在 純正は非常に 高額になっていますが

純正タービンの 性能の良さは 折り紙付き

前期型は

リニアチャージコンセプトと呼ばれる

低速からの 過給が売りだったんですが

ターボらしくない 加速感が

わりと 不評でしたね

R32タイプMの RB20DETは

ターボらしい加速感が 高回転まで続く

素晴らしい性能では ありましたが

当時の人気車種 S13ターボも含め

過給性能が 高かった為

印象としては ドッカンターボに近く

その 乗りにくさを 是正したのが

リニアチャージコンセプトだと 思います

こーゆーのは

どの時代と 比較するかで

世間の評価って 変わるんですけど

R31の時は

あの 重くなった車体なんかで

ターボとは いえ

爆発的な加速は 感じられませんでした

と すると

R30 FJ20ETターボあたりと

比較していく様になるんですが

あの頃の ターボって

例えば

ダイナマイトに 火をつける感じで

導火線の待ちがあって

ドッカーン!て 加速でした(笑)

なので

そこからの ターボの性能アップとしては

樹脂インペラーを使用した

リニアチャージコンセプトというのは

間違いなく 進化であり

樹脂インペラータービン自体は

現代のクルマにも

使われる技術だったりもします

エンジンを降ろした エンジンルーム

いつものように 洗い流して

防錆処理を 施しておきます

ハーネス系も 清掃して

コネクターのチェックをしておきました

エンジンルーム内の 部品を

外していましたので

ブレーキマスターシリンダーの

オーバーホールも 

同時に作業しておきます

こーゆー付帯作業が

ロングライフにさせる ポイントです

そして これ!

ニスモ製の 強化クラッチブラケット

製造廃止になる前に

この車両用に 取っておきました

いよいよ

エンジンを 搭載

プレシャスPKGの プレートも取り付けます

完成!!

ECR33プレシャスPKG!!!

納車の時の オーナーさんも

スマホで 記念撮影 ( *´艸`)

いや~!

ネオの時みたく ならなくて

本当に 良かった (笑)

プレシャスPKG施工後の

ECR33 Type-Mですが

これぞ まさしく 6気筒!という感じで

アイドリングから

静かで キレイに 回っています

鍛造ピストンを 使用しましたので

メカニカルな感じも 出るんですが

一番 驚いたのが

野性味を 感じるところなんですよ

加速力は 当然

今までとは 比にならないくらいに

速くなっているんですが

それであっても 滑らかさは 失いません

アクセルを 踏み込めば

素早く 立ち上がっていく 回転数は

精密バランスされた 滑らかさで

回っていくんですが

そこに 本当の強さみたいなものが

パワーバンドに 入り始めると

出てきます

その強さというか 速さが

このエンジンには 秘められている

それを 常に感じられるから

野性味を 感じさせてくれるのでしょう

ブーストアップ社外コンピューターとか

入れてしまえば きっと

速さの部分が 強調されるのでしょうが

ノーマルコンピューターだからこそ

秘めたる力に なっているのかも知れません

 

オーナーさんは

エンジンオーバーホール後

しばらくしてから

会社からの 転勤辞令がおりました

海外へ 数年の 辞令です

もし この辞令が 半年早ければ

作業も 数年後だった 可能性もあり

この ECR33が

転勤時期を 感じ取って

このタイミングで 作業に

導いてくれていたのかもしれません

この ブログを アップされる頃は

遠い ヨーロッパの空の下

頑張ってくれていると 思います

ECR33スカイラインターボは

これで 一生付き合っていける

相棒に なりました

いつでも 

現役で 待ってくれていますので

安心して下さいね (*^^)v