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プレシャスパッケージは
精度組エンジンオーバーホールです
今まで 相当な 基数を 製作していますが
レアケースとして
RB26以外の エンジンにも
施工しております
あまり 公開はしていませんが
今回
ECR33の RB25DETに 施工した分を
アップしていきたいと 思います
車両は H6年式 GTS25t Type-M
オーナーさんは 丁寧に使用してこられた
ワンオーナー車両です
前期型が 好きだった オーナーさんは
MC前の 生産終了後に
全国の 日産プリンスディーラーの在庫を
探して なんとか購入出来たという
この スカGとの 縁というのは
その時から 繋がっていたのだと思います
以前に 1度
エンジンを降ろして
ゴム類などは 交換してありましたが
19万キロを 越えてくるのを踏まえて
オーバーホールを
施工する事となりました
H6年に 購入してからずっと
半年ごとに 点検してきた RB25エンジン
オーナーさんの乗り方も 良く
大きな不具合は 発生してません
RB25エンジンには 種類があり
ECR33に 搭載されている RB25は
RB26の ベースともいえる エンジンで
だからこそ
故障が 少なく ライフも長い
優秀な エンジンの一つなんです
いつかまた アップしますが
RB25NEOエンジンでも
プレシャスPKGを 製作しましたが
ネオと比べると シンプルな構成で
だからこそ エンジンの本質が 出やすい
骨太な エンジンなんですよ
降ろした RB25エンジン
オーバーホールを 担当する
東名パワードへ
施工内容は RB26エンジンと 同等とします
そして 待つこと 数か月
東名パワードと 作業中の連絡を
細かく取りながら いよいよ完成しました!
RB25 プレシャスPKG
ん~!!
これは たまりません♪ ( *´艸`)
早速
搭載の為の 組付けを始めていきます
ECR33の 弱い部分も
同時に 施工していきます
ターボチャージャーは
後期ECR33用を使用
現在 純正は非常に 高額になっていますが
純正タービンの 性能の良さは 折り紙付き
前期型は
リニアチャージコンセプトと呼ばれる
低速からの 過給が売りだったんですが
ターボらしくない 加速感が
わりと 不評でしたね
R32タイプMの RB20DETは
ターボらしい加速感が 高回転まで続く
素晴らしい性能では ありましたが
当時の人気車種 S13ターボも含め
過給性能が 高かった為
印象としては ドッカンターボに近く
その 乗りにくさを 是正したのが
リニアチャージコンセプトだと 思います
こーゆーのは
どの時代と 比較するかで
世間の評価って 変わるんですけど
R31の時は
あの 重くなった車体なんかで
ターボとは いえ
爆発的な加速は 感じられませんでした
と すると
R30 FJ20ETターボあたりと
比較していく様になるんですが
あの頃の ターボって
例えば
ダイナマイトに 火をつける感じで
導火線の待ちがあって
ドッカーン!て 加速でした(笑)
なので
そこからの ターボの性能アップとしては
樹脂インペラーを使用した
リニアチャージコンセプトというのは
間違いなく 進化であり
樹脂インペラータービン自体は
現代のクルマにも
使われる技術だったりもします
エンジンを降ろした エンジンルーム
いつものように 洗い流して
防錆処理を 施しておきます
ハーネス系も 清掃して
コネクターのチェックをしておきました
エンジンルーム内の 部品を
外していましたので
ブレーキマスターシリンダーの
オーバーホールも
同時に作業しておきます
こーゆー付帯作業が
ロングライフにさせる ポイントです
そして これ!
ニスモ製の 強化クラッチブラケット
製造廃止になる前に
この車両用に 取っておきました
いよいよ
エンジンを 搭載
プレシャスPKGの プレートも取り付けます
完成!!
ECR33プレシャスPKG!!!
納車の時の オーナーさんも
スマホで 記念撮影 ( *´艸`)
いや~!
ネオの時みたく ならなくて
本当に 良かった (笑)
プレシャスPKG施工後の
ECR33 Type-Mですが
これぞ まさしく 6気筒!という感じで
アイドリングから
静かで キレイに 回っています
鍛造ピストンを 使用しましたので
メカニカルな感じも 出るんですが
一番 驚いたのが
野性味を 感じるところなんですよ
加速力は 当然
今までとは 比にならないくらいに
速くなっているんですが
それであっても 滑らかさは 失いません
アクセルを 踏み込めば
素早く 立ち上がっていく 回転数は
精密バランスされた 滑らかさで
回っていくんですが
そこに 本当の強さみたいなものが
パワーバンドに 入り始めると
出てきます
その強さというか 速さが
このエンジンには 秘められている
それを 常に感じられるから
野性味を 感じさせてくれるのでしょう
ブーストアップ社外コンピューターとか
入れてしまえば きっと
速さの部分が 強調されるのでしょうが
ノーマルコンピューターだからこそ
秘めたる力に なっているのかも知れません
オーナーさんは
エンジンオーバーホール後
しばらくしてから
会社からの 転勤辞令がおりました
海外へ 数年の 辞令です
もし この辞令が 半年早ければ
作業も 数年後だった 可能性もあり
この ECR33が
転勤時期を 感じ取って
このタイミングで 作業に
導いてくれていたのかもしれません
この ブログを アップされる頃は
遠い ヨーロッパの空の下
頑張ってくれていると 思います
ECR33スカイラインターボは
これで 一生付き合っていける
相棒に なりました
いつでも
現役で 待ってくれていますので
安心して下さいね (*^^)v