(看取りと言われて寝たきりのチビ)


12月8日の夜中、一本の電話が鳴りました。

「病院で、もうダメかもしれないと言われた」
三重の団体の方からでした。

他院で症状と採血データを見せたところ、
「ウィルス性脳炎の可能性がある」
しかし、近隣に病院がない。
どうかこの子を助けてほしいと、必死の連絡でした。

夜中に2時間かけて連れてこられた小さな命。
名前は「ちび」
多頭崩壊の現場から来た子でした。

到着した時、すでに瞳孔は開き、
今にも息が止まりそうな状態でした。

すぐに病院へ連絡し
留置、採血、各種検査を行い
ウィルス性脳炎を疑って治療を開始。

すると――
あれほど危篤だったちびが
自らご飯を食べ、首を持ち上げたのです。

原因はまだ特定できていません。
すべての検査を終え、今後はMRIで確定診断を
進めていきます。

それでも
「助からないかもしれない」命が今
生きている。

それは奇跡ではなく
猫に対する深い愛情と、それを救うと決めた人たちが、行動でつないできた命でした。

同じ想いを持つ仲間同士の横のつながりは
単なる連携ではなく、心のつながりです。

ボランティア活動は、一人では決してできません。

それぞれが強い想いを持ち
限られた資金と時間の中で
必死に小さな命と向き合っています。

だからこそ、私たちは仲間になります。

目指している場所は同じ。
命に優しい社会という、たった一つの頂上です。

そこへ向かう道は、人それぞれ。
歩幅も、進む速さも違っていい。

頂上で広がる景色はきっと同じ。
愛護にあふれ
命が尊重され
殺される恐怖も
虐待の悲しみも
ない1人が1匹を救う社会。

猫も犬も
人間の都合で命を奪われない社会。

正しさを競うのではなく
支え合うことが大切!

そこにあるのは
同じ想いを持つ仲間がいるという事実。

仲間がいるから
今日も前を向いて歩ける。
仲間がいるから
また一つ、命を救うことができる。

助け合い、協力し合いながら。

同じ方向に向かっていく!

さて、「チビ」生きるよ。
バッタはバタバタ、どったんバッタンじゃあ
死ぬこと以外かすり傷さ