観光創造及び交通文化産業の事業計画等基礎となる鉄道趣味人口の推定値
観光創造及び交通文化産業の事業計画等基礎となる鉄道趣味人口の推定値
平成二十三年六月二十三日
特定非営利活動法人交通文化連盟
文化局/鉄道輸送警備隊
表題の通り本連盟が主催若しくは関与等する事業計画並びに外部団体企業に対し、企画・計画などの立案に際して基礎数値として活用する鉄道趣味人口について、便宜的に以下仮定する。
一 構成と数値
<構成と人口>
旅行分野 250/経済100/中核 50 国内に於ける鉄道旅行を趣味とする者の数
時刻表分野 100/経済 50/中核 30 時刻表の読者数で専門雑誌・鉄道旅行を題材とした小説等の購読者を含む
撮影分野 150/経済 60/中核 10 列車や鉄道施設の撮影を趣味とする者の数
蒐集分野甲 70/経済 20/中核 5 おもに乗車券類の蒐集を趣味とする者の数
蒐集分野乙 30/経済 5/中核 1 主に車両部品類の蒐集を趣味とする者の数
資料的分野 50/経済 7/中核 1 個人的或は学術的研究を目的として資料の蒐集などをする者で関係産業資料等蒐集を含む
模型分野甲 200/経済 40/中核 15 鉄道模型で軌間9ミリ縮尺のものを趣味とする者の数
模型分野乙 80/経済 20/中核 7 鉄道模型で軌間16.5ミリ縮尺のものを趣味とする者の数
模型分野丙 3/経済 1/中核 1 鉄道模型で甲乙に含まれない者の数で乗用自走式模型も含む
(合計 933/経済303/中核110 )
昭和六十三年十月一日北海道鉄道研究会策定資料を基礎とし年齢層比率等を勘案し改定した。
二 解説
本邦鉄道開業以前、肥前佐賀・鍋島家中藩士田中久重等が露国軍艦でアルコールボイラーによる自走式蒸気機関車模型を目撃し、この模型の製作に成功した段階を本邦鉄道模型文化の起点と考えた場合、実際の鉄道が開業する以前から鉄道趣味は現在のものとは意義が異なるものの存在したと言える。
その後、本邦では道路行政も鉄道省が担っていた事や、鉄道設備の高規格化高速化よりも路線延長拡大が主政策となった事もあり、撮影・模型・蒐集の分野を中心として各々鉄道趣味文化並びにそれに並行して趣味産業が発生し展開した。
戦後の鉄道技術や経済の発展は、それら鉄道趣味文化の多様化と人口の増加を促進したが、他趣味と同様に鉄道趣味は多層的な分野の存在とそれら分野に重複した趣味者が圧倒的に多い事が特性である。
例えば、鉄道旅行趣味の者はその記録としてカメラを持ち歩き、旅先の記念として入場券を買い集めるなどの形態は特殊では無くむしろ自然な行為である。
一方で自身が乗車出来ない事由から廃止となった路線の切符を買い集める者や、特定の車両を撮影する為に旅行する形態もあり、先の事例を単に「鉄道旅行」と一括出来ないのである。
これらの事から鉄道趣味人口は単数として数値を求めても、その数値の活用意義は希薄でしか無く、また現状公表されている調査等が単に雑誌発行部数や趣味団体会員数をベースとして乱暴に算定されている事から、主に蒸気機関車復元とそれに連動する観光誘致施設等企画に使用するべく、それらの企画等活用に有効な数値を算出すべく暫定推測値として北海道鉄道研究会が取りまとめたものである。
従って数値は複層となっており、
1 その趣味の経験か嗜好性があると推定される人口
2 その分野に於いて購買実働に結び付くと推定される人口
3 その分野に於いて恒常的に実働していると推定される人口
を分析してまとめた。
例えば、鉄道模型を買った経験若しくは所有している人口が283万人として、新製品などが発売された場合にそれら全員が購買するとは限らず、また縮尺による差も大きい。
それに加えて重要なのは嗜好性で、鉄道模型趣味者が全員新幹線を喜んで買うかと言えば、軌間9ミリ(150/1、通称Nゲージ)規格で東海道系16両を揃えて購入するなどはごく僅かで、また蒸気機関車を買い揃えると一言で言っても、東海道仕様のものより北海道仕様のものが売れる(C62形式)、独特形式のものより標準仕様のものが売れる等の差異があり、これが大きいのも事実である。
この為、その市場動向に関与すると見られる者を経済人口、直接の購買行動を取ると見られたり、その分野で恒常的に活動する者を中核人口としたものである。
他方、近年はインターネットなどの情報通信網が一般化した事で、その趣味の存在や自己表現の場としての立地からか、特に中学生以上三十代未満の青年層が増加する一方で撮影機材のデジタル化の急速な進展により、撮影分野人口に於いて直接的に購買へ結び付きにくい状態になると言う変化もある。
三 注意
鉄道雑誌に於ける発行部数は実際購買数と違いがある事と、先述の通り個別の媒体や独自の個人的なネットワーク、近年ではインターネットによる情報交換や発表がむしろ即時性に優れていることから多用される傾向が強く、その数値を以て当該数値の裏付けとは出来ない。
これは他の分野にも言えるが、当該数値はあくまで限られた目的を主とした基礎・参考数値としてまとめられたものであり、市場全体に及ぼす数値が必要となる場合は他の趣味分野との整合が不可欠である。
またこれら数値の基礎となるデータは今まで詳細調査等がなされていない為、あくまでも推定値であり、その数値に於ける品質保証は出来ない。
尚、当該情報は特定非営利活動法人交通文化連盟の学術及び事業計画に使用する他、その引用と注意点を明記する事を条件に特定非営利活動法人交通文化連盟理事長が公開を許可するものとする。但し個別に承認は不要とするがその著作等権利は是を放棄しないものとする。
監修・訂正 特定非営利活動法人交通文化連盟鉄道輸送警備隊総隊特命幕僚部 源義将
平成二十三年六月二十三日
特定非営利活動法人交通文化連盟
文化局/鉄道輸送警備隊
表題の通り本連盟が主催若しくは関与等する事業計画並びに外部団体企業に対し、企画・計画などの立案に際して基礎数値として活用する鉄道趣味人口について、便宜的に以下仮定する。
一 構成と数値
<構成と人口>
旅行分野 250/経済100/中核 50 国内に於ける鉄道旅行を趣味とする者の数
時刻表分野 100/経済 50/中核 30 時刻表の読者数で専門雑誌・鉄道旅行を題材とした小説等の購読者を含む
撮影分野 150/経済 60/中核 10 列車や鉄道施設の撮影を趣味とする者の数
蒐集分野甲 70/経済 20/中核 5 おもに乗車券類の蒐集を趣味とする者の数
蒐集分野乙 30/経済 5/中核 1 主に車両部品類の蒐集を趣味とする者の数
資料的分野 50/経済 7/中核 1 個人的或は学術的研究を目的として資料の蒐集などをする者で関係産業資料等蒐集を含む
模型分野甲 200/経済 40/中核 15 鉄道模型で軌間9ミリ縮尺のものを趣味とする者の数
模型分野乙 80/経済 20/中核 7 鉄道模型で軌間16.5ミリ縮尺のものを趣味とする者の数
模型分野丙 3/経済 1/中核 1 鉄道模型で甲乙に含まれない者の数で乗用自走式模型も含む
(合計 933/経済303/中核110 )
昭和六十三年十月一日北海道鉄道研究会策定資料を基礎とし年齢層比率等を勘案し改定した。
二 解説
本邦鉄道開業以前、肥前佐賀・鍋島家中藩士田中久重等が露国軍艦でアルコールボイラーによる自走式蒸気機関車模型を目撃し、この模型の製作に成功した段階を本邦鉄道模型文化の起点と考えた場合、実際の鉄道が開業する以前から鉄道趣味は現在のものとは意義が異なるものの存在したと言える。
その後、本邦では道路行政も鉄道省が担っていた事や、鉄道設備の高規格化高速化よりも路線延長拡大が主政策となった事もあり、撮影・模型・蒐集の分野を中心として各々鉄道趣味文化並びにそれに並行して趣味産業が発生し展開した。
戦後の鉄道技術や経済の発展は、それら鉄道趣味文化の多様化と人口の増加を促進したが、他趣味と同様に鉄道趣味は多層的な分野の存在とそれら分野に重複した趣味者が圧倒的に多い事が特性である。
例えば、鉄道旅行趣味の者はその記録としてカメラを持ち歩き、旅先の記念として入場券を買い集めるなどの形態は特殊では無くむしろ自然な行為である。
一方で自身が乗車出来ない事由から廃止となった路線の切符を買い集める者や、特定の車両を撮影する為に旅行する形態もあり、先の事例を単に「鉄道旅行」と一括出来ないのである。
これらの事から鉄道趣味人口は単数として数値を求めても、その数値の活用意義は希薄でしか無く、また現状公表されている調査等が単に雑誌発行部数や趣味団体会員数をベースとして乱暴に算定されている事から、主に蒸気機関車復元とそれに連動する観光誘致施設等企画に使用するべく、それらの企画等活用に有効な数値を算出すべく暫定推測値として北海道鉄道研究会が取りまとめたものである。
従って数値は複層となっており、
1 その趣味の経験か嗜好性があると推定される人口
2 その分野に於いて購買実働に結び付くと推定される人口
3 その分野に於いて恒常的に実働していると推定される人口
を分析してまとめた。
例えば、鉄道模型を買った経験若しくは所有している人口が283万人として、新製品などが発売された場合にそれら全員が購買するとは限らず、また縮尺による差も大きい。
それに加えて重要なのは嗜好性で、鉄道模型趣味者が全員新幹線を喜んで買うかと言えば、軌間9ミリ(150/1、通称Nゲージ)規格で東海道系16両を揃えて購入するなどはごく僅かで、また蒸気機関車を買い揃えると一言で言っても、東海道仕様のものより北海道仕様のものが売れる(C62形式)、独特形式のものより標準仕様のものが売れる等の差異があり、これが大きいのも事実である。
この為、その市場動向に関与すると見られる者を経済人口、直接の購買行動を取ると見られたり、その分野で恒常的に活動する者を中核人口としたものである。
他方、近年はインターネットなどの情報通信網が一般化した事で、その趣味の存在や自己表現の場としての立地からか、特に中学生以上三十代未満の青年層が増加する一方で撮影機材のデジタル化の急速な進展により、撮影分野人口に於いて直接的に購買へ結び付きにくい状態になると言う変化もある。
三 注意
鉄道雑誌に於ける発行部数は実際購買数と違いがある事と、先述の通り個別の媒体や独自の個人的なネットワーク、近年ではインターネットによる情報交換や発表がむしろ即時性に優れていることから多用される傾向が強く、その数値を以て当該数値の裏付けとは出来ない。
これは他の分野にも言えるが、当該数値はあくまで限られた目的を主とした基礎・参考数値としてまとめられたものであり、市場全体に及ぼす数値が必要となる場合は他の趣味分野との整合が不可欠である。
またこれら数値の基礎となるデータは今まで詳細調査等がなされていない為、あくまでも推定値であり、その数値に於ける品質保証は出来ない。
尚、当該情報は特定非営利活動法人交通文化連盟の学術及び事業計画に使用する他、その引用と注意点を明記する事を条件に特定非営利活動法人交通文化連盟理事長が公開を許可するものとする。但し個別に承認は不要とするがその著作等権利は是を放棄しないものとする。
監修・訂正 特定非営利活動法人交通文化連盟鉄道輸送警備隊総隊特命幕僚部 源義将