モヤモヤ心の中 -38ページ目

心のケア

いま多くの被害者の方々に心のケアが必要とされている。

ACのCMで流れている 「心は見えないけれど・・・・」にもあるように、

心は人には見えない。

楽しい事、嬉しい事、辛いこと、悲しい事、怒りたい事、そんな気持ちは誰にも見えない。

「いま、辛いんです。」「いま、嬉しいんです。」と言った心のプラカードでもあれば、他人は「あ~この人は辛いのだ。どうしたんだろう」「あ~あの人は嬉しいことがあったのかしら」と思いを馳せることが出来るのだけれど。

どうしたら、気持ちを伝えられるか!

笑う、泣く、大声で怒鳴る、暗い顔をするなど、感情に表すのが手っ取り早い方法ね。

そうすれば、人は「なんで笑っているの?」「なぜ泣いているの?」と聴くことができるもの。

でも、人って往々にして、感情を隠したがったり、辛いけれど明るく振る舞ったり、悲しいけれど笑ったり、怒っているのに普通を装ったりする。だから余計に人に心が見えない。

そんな時、ケアする側は考えて「何か出来ることがあったらしたい。何か役に立ちたい」との思いで始めた場合、そんなに簡単なものではない。

ケアを必要とする人たちは多様なライフスタイルを持ち、多様なニーズを抱え、個人の考えも違う。それらをひっくるめた一元的なケアは、おせっかいや押しつけとなってしまう。

では、心のケアってどうしたらいいの?

個別性を無視しないようにするには、2つの方法があるのー。

1、「謙虚さ」である。自分がしてあげたい事をするのではなく、ケアを必要とする側の欲している事の中で、常に自分は何ができるかという問いかけが大切。

2、ケアを必要としている方のニーズが多様である事、一人ひとり違う事を意識して、配慮した姿勢。 (2項目は「ケア力学 山崎浩司」から)

その方のことを思い、心に寄り添い話を聴き、今その方が何を望んでいるか、どんな状態なのかを把握すれば、ケアを必要としている方の心に安息と気が楽になったという状態をもたらすー。

それが心のケア。


身近な方が被害に合われた場合の対応は→こちらをどうぞ